昨日2月26日は二二六事件の日でした。もうずいぶんと昔の出来事となりましたし、新たな事実が出てきた訳でもないのでニュースなどでも取り上げられることはなかったようです。
この事件。陸軍の青年将校が勝手に兵を動かして政府の高官などを暗殺して四日にわたり立てこもった事件でした。彼らは統帥権の干犯を強く主張していたわけですが、上官の命令なくして兵を勝手に動かしたことこそ統帥権の干犯で、自己矛盾した行動だと思います。
ただ、青年将校の主張にも心動かされるところもあります。彼らは陸軍に徴兵されてきた青年たちの故郷の疲弊ぶりを強く憂慮して、そのような状況を改善できないのは政官財高官たちが顧みないからだと考えました。そのような状態では陸軍に徴兵された者たちを兵として強化することもままならず、国防に問題ありと考えました。
その点は私もそうだなあとうなずけるところではあります。しかし、殺して改革が成るのかという点で青年将校は甘かったと思います。頼りにしていた皇道派の将軍たちは最初こそ威勢が良かったものの、天皇が激怒していることを知ると責任逃れに移り、青年将校を助けるという動きをした将軍はいませんでした。青年将校からすると登った梯子をはずされたようなものです。
このクーデターが収まったのち、陸軍の中枢の統制派エリート将校はいうことを聞かないと殺すぞというおどしをもってして政治を牛耳ることとなります。カウンタークーデターが成功したといえるかもしれません。
そして日中戦争から太平洋戦争へと転がり落ちるのでありました。
この事件。陸軍の青年将校が勝手に兵を動かして政府の高官などを暗殺して四日にわたり立てこもった事件でした。彼らは統帥権の干犯を強く主張していたわけですが、上官の命令なくして兵を勝手に動かしたことこそ統帥権の干犯で、自己矛盾した行動だと思います。
ただ、青年将校の主張にも心動かされるところもあります。彼らは陸軍に徴兵されてきた青年たちの故郷の疲弊ぶりを強く憂慮して、そのような状況を改善できないのは政官財高官たちが顧みないからだと考えました。そのような状態では陸軍に徴兵された者たちを兵として強化することもままならず、国防に問題ありと考えました。
その点は私もそうだなあとうなずけるところではあります。しかし、殺して改革が成るのかという点で青年将校は甘かったと思います。頼りにしていた皇道派の将軍たちは最初こそ威勢が良かったものの、天皇が激怒していることを知ると責任逃れに移り、青年将校を助けるという動きをした将軍はいませんでした。青年将校からすると登った梯子をはずされたようなものです。
このクーデターが収まったのち、陸軍の中枢の統制派エリート将校はいうことを聞かないと殺すぞというおどしをもってして政治を牛耳ることとなります。カウンタークーデターが成功したといえるかもしれません。
そして日中戦争から太平洋戦争へと転がり落ちるのでありました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます