今、ハインケルの自伝でもある「嵐の生涯」を読んでいるところです。まだ第二次世界大戦に入る前の段階ですが、第一次世界大戦でのドイツ軍とオーストリア=ハンガリー軍への軍用機の設計製造、第一次大戦後ドイツが航空機の開発や製造を禁止された中で秘密裏に航空機を設計したり、その後規制が緩められて各種の航空機を開発、製造するところを読んでいます。
自伝なのであまり失敗したことは書かれていなくて、成功したことばかりが書かれていますが、その辺を割り引いたとしても傑出した航空機の設計者であったことは確かだと思います。
ハインケルは第二次世界大戦ではHe111の双発爆撃機で有名ですが、実用ジェット戦闘機としてMe262がありますが、それが開発されるはるか前にHe178というジェット戦闘機を開発しています。ただ、空軍が興味を示さずに開発が続けられませんでした。もし開発を続けていたらもっと早く実用ジェット戦闘機が登場したかもしれません。
それからドイツ空軍の戦闘機の座をあらそってHe112を開発しましたが、メッサーシュミットとの傑作Bf109に敗れました。これはまあ仕方がないことかもしれません。それから夜間戦闘機として極めて優秀な機体だったといわれるHe219を開発しますが、空軍内の夜間戦闘機に対する考え方などの問題もかかわったようで、それほど量産されることがなかったのは残念なことでありました。
そしてこれはハインケルの失敗というよりも空軍の爆撃機は急降下爆撃ができるべきという考え方が足を引っ張ったのですが、四発爆撃機に急降下爆撃ができるようにという要求があり、ふたつのエンジンで一つのプロペラを回す、見た目双発のHe177を開発しました。しかし、このような無理な要求を可能とするまともな爆撃機ができあがるわけはなく、エンジンの不調でものにはなりませんでした。
ドイツ空軍が普通の四発爆撃機の開発要求をだしていたら、きっとまともな爆撃機ができていたであろうと思います。B-17やランカスターのような戦略爆撃機としての活躍はできなかったと思いますが、多少なりとも寄与できたものと思います。
また日本の愛知時計電機との関係が深く、日本海軍の急降下爆撃機はハインケルの設計した急降下爆撃機を基本にするなど影響を強く受けていました。本の中でもドイツが航空機の開発を制限されている中、日本海軍からの開発依頼を受ける話があったり、日本を訪れて戦艦長門にカタバルトや水上機を設置する話が書かれていてて興味深く読んだところです。
これから第二次世界大戦へと話が進んでくると思いますが、ハインケルはナチ嫌いだつたために冷遇されたという話もあるのですが、そのあたりがどのように書かれているか楽しみです。
自伝なのであまり失敗したことは書かれていなくて、成功したことばかりが書かれていますが、その辺を割り引いたとしても傑出した航空機の設計者であったことは確かだと思います。
ハインケルは第二次世界大戦ではHe111の双発爆撃機で有名ですが、実用ジェット戦闘機としてMe262がありますが、それが開発されるはるか前にHe178というジェット戦闘機を開発しています。ただ、空軍が興味を示さずに開発が続けられませんでした。もし開発を続けていたらもっと早く実用ジェット戦闘機が登場したかもしれません。
それからドイツ空軍の戦闘機の座をあらそってHe112を開発しましたが、メッサーシュミットとの傑作Bf109に敗れました。これはまあ仕方がないことかもしれません。それから夜間戦闘機として極めて優秀な機体だったといわれるHe219を開発しますが、空軍内の夜間戦闘機に対する考え方などの問題もかかわったようで、それほど量産されることがなかったのは残念なことでありました。
そしてこれはハインケルの失敗というよりも空軍の爆撃機は急降下爆撃ができるべきという考え方が足を引っ張ったのですが、四発爆撃機に急降下爆撃ができるようにという要求があり、ふたつのエンジンで一つのプロペラを回す、見た目双発のHe177を開発しました。しかし、このような無理な要求を可能とするまともな爆撃機ができあがるわけはなく、エンジンの不調でものにはなりませんでした。
ドイツ空軍が普通の四発爆撃機の開発要求をだしていたら、きっとまともな爆撃機ができていたであろうと思います。B-17やランカスターのような戦略爆撃機としての活躍はできなかったと思いますが、多少なりとも寄与できたものと思います。
また日本の愛知時計電機との関係が深く、日本海軍の急降下爆撃機はハインケルの設計した急降下爆撃機を基本にするなど影響を強く受けていました。本の中でもドイツが航空機の開発を制限されている中、日本海軍からの開発依頼を受ける話があったり、日本を訪れて戦艦長門にカタバルトや水上機を設置する話が書かれていてて興味深く読んだところです。
これから第二次世界大戦へと話が進んでくると思いますが、ハインケルはナチ嫌いだつたために冷遇されたという話もあるのですが、そのあたりがどのように書かれているか楽しみです。
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