夢に来しをみなはたれぞ紅枝垂
(ゆめにきしおみなはたれぞべにしだれ)
見得を切る如く枝垂るる桜かな
(みえをきるごとくしだるるさくらかな)
夢に来しをみなはたれぞ紅枝垂
(ゆめにきしおみなはたれぞべにしだれ)
見得を切る如く枝垂るる桜かな
(みえをきるごとくしだるるさくらかな)
真つ直ぐに生きんと発つ子つくしんぼ
(まっすぐにいきんとたつこつくしんぼ)
卒業式シーズン、気持ち新たに発ちゆく子達です。
弾け聞く子らの元気やつくしんぼ
(はじけきくこらのげんきやつくしんぼ)
学び舎を今発つ子らや初桜
(まなびやをいまたつこらやはつざくら)
大阪でも開花宣言ありましたが・・・。
翻る巫女の裳裾や初桜
(ひるがえるみこのもすそやはつざくら)
ナルシスのかくてありきか春の愁
(なるしずのかくてありきかはるのしゅう)
ヒトと和し生きるが術か春の愁
(ひととわしいきるがすべかはるのしゅう)
春愁や己が身の上知らぬ鳥
(しゅんしゅうやおのがみのうえしらぬとり)
蕗の薹老いて草食系となり
(ふきのとうおいてそうしょくけいとなり)
生く道の苦さ甘さや蕗の味噌
(いくみちのにがさあまさやふきのみそ)
手づくりの蕗味噌です。酒が進みます。
少女へと幼女は咲きぬ蕗の薹
(しょうじょへとようじょはさきぬふきのとう)
3月18日より、数日間ブログを休みます。
風船を突いて返して共白髪
(ふうせんをついてかえしてともしらが)
風船や飛ばずじまいの夢いくつ
(ふうせんやとばずじまいのゆめいくつ)
風船や老いて描ける夢如何に
(ふうせんやおいてえがけるゆめいかに)
旅発ちのベルなる駅や卒業歌
(たびだちのべるなるえきやそつぎょうか)
泣くすき間残しておこう卒業歌
(なくすきまのこしておこうそつぎょうか)
選挙権てふ重きもの卒業歌
(せんきょけんてふおもきものそつぎょうか)
私の高校時代の写真です。
この年齢で、選挙権が得られるようになろうとは・・・・。
大切に行使して欲しいものです。
3月10日より数日、ブログを休みます。
坐禅草慈母の如くに咲きにけり
(ざぜんそうじぼのごとくにさきにけり)
坐禅草濁世に老いを生きんかな
(ざぜんそうだくせにおいをいきんかな)
現世の条理不条理坐禅草
(うつつよのじょうりふじょうりざぜんそう)
啓蟄や働き者のそわそわと
(けいちつやはたらきもののそわそわと)
啓蟄や牛の尻尾に殺意なく
(けいちつやうしのしっぽにさついなく)
啓蟄や浮気の虫は眠らせて
(けいちつやうわきのむしはねむらせて)