団栗や秀づることの特になく
(どんぐりやひいづることのとくになく)
私のことです。
“どんぐりの背比べ”といいますが。
団栗を隠し渡せりをさな恋
(どんぐりをかくしわたせりおさなこい)
子どもの頃、こんなことがあったかも・・・。
しりとり五七五参加句。
“団栗”に繋ぎました。
プレゼント短歌、有難うございます。
銀婚の旅の途にして何せむと言ふ事もなき団栗拾ふ
しのぶの花言葉歌日記さん
しのぶさん、本当に、元気な金婚を目指したいですね。
ゆらぎなく佇ちて案山子のひと日かな
(ゆらぎなくたちてかかしのひとひかな)
しりとり五七五参加句。
「ゆらぎ」に繋ぎました。
なでしこジャパンの澤 穂希(さわ ほまれ)選手でしょうか。
恋歌を唄ひて婆の艶めけり
(こいうたをうたいてばあのつやめけり)
カラオケ喫茶にて。
しりとり五七五参加句。
「恋」に繋ぎました。
無季句です。
とんからとはた織る音や秋の蜘蛛
(とんからとはたおるおとやあきのくも)
しりとり五七五参加句。
「とんからり」に繋ぎました。
蜘蛛が巣を張る様子を、機織りに例えました。
本当は、「女郎蜘蛛」で詠みたかったのですが、
夏の季語なんですね。
葉隠れに餌を待つ秋の蜘蛛囲かな
(はがくれにえをまつあきのくもいかな)
これも、しりとり五七五参加句。
「秋」につなぎました。
天高し百寿の歌ふ青春歌
(てんたかしももじゅのうたうせいしゅんか)
先日、カラオケ喫茶に来られていた方です。
とてもそんな歳には見えず、姿は八十代、歌声は七十代でした。
「青い山脈」など、青春歌を溌剌と歌われました。
別腹てふ腹もあるらしさつま芋
(べつばらてふはらもあるらしさつまいも)
特に、女性の方は、そういう腹をお持ちの方が多いようで。
台風のまたくる予報夜のひそと
(たいふうのまたくるよほうよのひそと)
27号が、またやってくるとの予報。
これ以上、被害が広がらないよう願いたいですが。
雨音をけふは聴きたしシヨパンの忌
(あまおとをけふはききたししょぱんのき)
先日10月17日に詠んだ句ですが、
とってつけたような写真でお恥ずかしいです。
10月14日~20日にツイッターでつぶやいた句を、自選23句にまとめました。
腕白の陣地となりし刈田かな 木瓜の実の頑固面してなりにけり
木瓜の実や朝から不機嫌面の奴 芋煮会付き合い下手の遠見かな
長老のまたあの話し芋煮会 団栗をそつと手渡しをさな恋
色鳥やAKBの舞ひ歌ひ 色鳥やマネキン並ぶウインドウ
色鳥や八十爺歌ふお洒落歌 色鳥の童心躍る塗り絵かな
おばちやんのしやべくり雀蛤に 少年は無口に雀蛤に
入日射す萱の古屋の柿すだれ 柿干すや北国街道宿場町
山峡の猿出る里や吊るし柿 柿を干す老いは渋みを深めつつ
老農に皺また一つ秋仕舞 若妻の注ぐ酒美味し秋仕舞
今朝もまた悪夢に覚めぬ菊枕 駅売りの声懐かしき走り蕎麦
乗り継ぎを待つ間越前走り蕎麦 駅売りの声絶え久し走り蕎麦
高齢の里に若妻芋煮会
未来てふ若き響きや梅もどき
(みらいてふわかきひびきやうめもどき)
梅もどきの実です。
「もどき」から、本当の梅になる未来はあるのかな。
過疎里に未来のあるやきりん草
(かそさとにみらいのあるやきりんそう)
故郷に広がる泡立草の原です。
もともと畑だったところ。
畑に戻る未来はあるのでしょうか。
柿をもぐ竿の先なる夕日かな
(かきをもぐさおのさきなるゆうひかな)
夕日も竿も写っていませんが、イメージで。
吊るし柿の産地である故郷では、
柿もぎの作業が、大切な手伝いでした。
大木に登り、竿の先に挟んでもぐ作業です。
それを思い出しての一句です。
宿題の前の腕白秋果摘み
(しゅくだいのまえのわんぱくしゅうかつみ)
なつめの実です。
子どもの頃、近所のお宅にあったなつめの木、
学校から帰ると、よく摘ませていただいたものです。
それを思い出しての一句。
稲刈りや何やら猫のいそいそと
(いねかりやなにやらねこのいそいそと)
稲刈りは、農家にとって、一番忙しい作業。
猫の手も借りたい?? というわけでこの一句。
法事のための帰省より戻ってきました。
たくさんのご訪問とコメント、ありがとうございました。
この星の色は青とか水の秋
(このほしのいろはあおとかみずのあき)
京都駅のガラスの壁面に京都タワーが写っている光景です。
天高く軒並み上がる物価かな
(てんたかくのきなみあがるぶっかかな)
台風に目あり心もあらばやと
(たいふうにめありこころもあらばやと)
大型で非常に強い台風26号が来ていますので、
この一作を急遽追加しました。
写真は、越前焼の文様です。
伝染す大あくびかな秋うらら
(でんせんすおおあくびかなあきうらら)
この記事を書きながら、大あくびしてしまいました。
天高し通天閣は新世界
(てんたかしつうてんかくはしんせかい)
この通天閣界隈は、「新世界」と言われています。
この写真は、一昨年のものですから、
広告は替わっているかも知れません。
10月1日~9日のツイッター句、自選25句にまとめました。
文豪の学びし学舎天高し 天高く軒並み上がる物価かな
天高く軒並み上がる物価かな 天高くあまちやん帰れコールかな
冷やかにひとつ滴る蛇口かな 朝刊に8の字冷ゆる消費税
点滴の落つを眺むる秋思かな 古き殻剥がせぬ我や穴惑
虚と実の狭間にありて穴惑 さつまいも貧しき戦後遠くなり
欲張らず生きていこうかさつま芋 飽食の国になりけりさつま芋
別腹てふ腹もあるらしさつま芋 障子貼る老いし二人の閑居でも
障子貼る遺影一つの仏間かな 糊の香の狭部屋に満ちて障子貼り
宵闇に赤提灯の寂れかな 水の秋生命の星に生かされて
水の秋今日の命の有難く この星の色は青とか水の秋
ドロツプの缶カラカラと寒露かな 住む人の絶えて柿の実たわわかな
柿を捥ぐ竿の先なる夕日かな そぞろ寒朝餉の味噌の香りかな
法燈に浮かぶ菩薩や秋寒し
《お知らせ》
本日10日より、数日留守します。
皆様への訪問、コメントを失礼しますので、
悪しからずご承知おきください。