霜暁の墨絵めきたる故郷かな
(そうぎょうのすみえめきたるこきょうかな)
故郷の過去の写真で詠んだ句です。
今年は、今頃は、雪に覆われていることと思います。
物の怪の宴の果てか霜の朝
(もののけのうたげのはてかしものあさ)
霜暁の墨絵めきたる故郷かな
(そうぎょうのすみえめきたるこきょうかな)
故郷の過去の写真で詠んだ句です。
今年は、今頃は、雪に覆われていることと思います。
物の怪の宴の果てか霜の朝
(もののけのうたげのはてかしものあさ)
斜滑降の人生なりき雪眼鏡
(しゃかっこうのじんせいなりきゆきめがね)
今記事は、現役時代のスキー実習の写真に
当時を思い出しての2作です。
シュプールのへっぴり腰や雪眼鏡
(しゅぷーるのへっぴりごしやゆきめがね)
退職後スキーに行っていません。行きたい!!
寒水や愚痴をこぼさず護り猪
(かんすいやぐちをこぼさずまもりじし)
前記事に続いて、京都の護王神社での写真俳句です。
待春や黙し我慢の土踏まず
(たいしゅんやもくしがまんのつちふまず)
これを踏んで祈願すると、足膝の痛みにご利益があるとか。
干支絵馬のでんと鎮座す冬陽かな
(えとえまのでんとちんざすふゆびかな)
京都の護王神社へ、腰痛治癒祈願にいってきました。
この日は前日の雪が溶ける冬日和でした。
あんぐりと冬陽のみこむ阿形かな
(あんぐりとふゆびのみこむあぎょうかな)
護王神社を護るのは猪です。
大寒の水掛けらるる地蔵かな
(だいかんのみずかけらるるじぞうかな)
水子地蔵です。
菅公の産湯の水や寒替り
(かんこうのうぶゆのみずやかんがわり)
京都の菅原院天満宮にあり、
菅原道真公の産湯の水とされています。
教へ子は母父となり阪神忌
(おしえごははちちとなりはんしんき)
それぞれに生きてあの朝阪神忌
(それぞれにいきてあのあさはんしんき)
老いの身を縛るしがらみ成木責
(おいのみをしばるしがらみなるきぜめ)
成木責め若い若いと囃されて
(なりきぜめわかいわかいとはやされて)
成木責め=小正月に柿などの 果樹の豊熟を祈念する行事。
寒餅のつかるるほどの粘りかな
(かんもちのつかるるほどのねばりかな)
またひとつ閉づる店あり餅の花
(またひとつとづるみせありもちのはな)
逆説的な句になりましたが。
これやこの知るも知らぬも歌留多取り
(これやこのしるもしらぬもかるたとり)
ほほと笑み呵呵と笑ひて歌留多取り
(ほほとえみかかとわらいてかるたとり)