なで肩の夢二のをみな黄水仙
(なでがたのゆめじのをみなきずいせん)
日々増える公園将棋ほとけの座
(ひびふえるこうえんしょうぎほとけのざ)
ホトケノザは、新年の季語ですが、
写真のホトケノザはそれと違うので、
敢えて詠み込みました。
なで肩の夢二のをみな黄水仙
(なでがたのゆめじのをみなきずいせん)
日々増える公園将棋ほとけの座
(ひびふえるこうえんしょうぎほとけのざ)
ホトケノザは、新年の季語ですが、
写真のホトケノザはそれと違うので、
敢えて詠み込みました。
荒れ寺に残る古仏や涅槃西風
(あれでらにのこるこぶつやねはんにし)
花を待つ思ひいくつも閉ぢ込めて
(はなをまつおもいいくつもとじこめて)
花を待つ風におしゃれを馴染ませて
(はなをまつかぜにおしゃれをなじませて)
約束のタイムカプセル苗木植う
(やくそくのたいむかぷせるなえきうう)
次ページに続く自分史辛夷咲く
(じぺーじにつづくじぶんしこぶしさく)
鳥雲に天守の鯱の睨む先
(とりくもにてんしゅのしゃちのにらむさき)
光秀の三日天下や鳥雲に
(みつひでのみっかってんかやとりくもに)
明智光秀の治めた、丹波の福知山城です。
青年僧の読経すがしくお中日
(せいねんそうのどきょうすがしくおちゅうにち)
春分や黄金仏のご開帳
(しゅんぶんやおうごんぶつのごかいちょう)
我が家の秘蔵仏です(^_-)-☆
蒼空に響くピッコロ春なかば
(そうくうにひびくぴっころはるなかば)
言霊の如きチェロの音春なかば
(ことだまのごときちぇろのねはるなかば)
この花はチェロならぬビオラですが(^^♪
さりげなき笑顔めきたる芽吹きかな
(さりげなきえがおめきたるめぶきかな)
トンカラと街の工場や土筆生ふ
(とんからとまちのこうばやつくしおう)
年金の暮らしにありて土筆摘
(ねんきんのくらしにありてつくしつみ)
お似合いと無理に言わせて春衣
(おにあいとむりにいわせてはるごろも)
春衣モンペが好きな老婆かな
(はるごろももんぺがすきなろうばかな)
地虫出づ夢と知りつつ夢の覚め
(じむしいずゆめとしりつつゆめのさめ)