リラ咲けり妻の満面笑み添へて
待ち人や後ろ姿の春の愁
旧作写真の写真短歌を発表します。
(その2)
行く春や辿る浪花の今昔
忍び寄る影は現か春昼夢
38年間勤務していた学校を退職した日の作品です。
三十ハ年(みそやとし)
社会的距離てふ自粛野に遊ぶ
野遊びや団塊世代てふ元気
野遊びやサックス奏す少女いて
葱坊主我も歌はむ青春歌
春唱歌同じ顔して咲きにけり
旧作写真の写真短歌を久しぶりに発表します。
(その1)
勤務していた学校の想い出
さよならも言へぬ踊子送る春
散るあらば盛る花あり四方の春
つくしんぼ苦労も今は語り草
ホトケノザ地の囁きを聴きたくて
流れ敢へず水面を埋む落花かな
花疲れならぬ自粛の疲れかな
野蒜味噌大地の若き味を知り