喧騒の絶えし社の花宴かな
先日、妻と、京都の平野神社で残り桜を見てきました。
平野神社といえば、知る人ぞ知る桜の名所です。
盛時には、大変な人出、喧騒だったでしょうが、
ソメイヨシノが完全に散ってしまっていたこの時期は、
すっかり人出は少なく、残りの八重桜などを、
ゆったり楽しむことができました。
修学の旅する子らや古都の春
修学旅行のシーズンで、いたるところで、
生徒のグループに出会いました。
幢舟さんの、しりとり五七五の参加句です。
落ちつきのなき鳥どちや春の昼 幢舟さん
↓
修学の旅の子巡る古都の春 鎌ちゃん
↓
旅空にゐても春愁花の蕊 reiさん
「天国で役立ちたい」と逝きし春
スーちゃんの残した、声メッセージに感動して、一句追加しました。
自らの死に直面しながら、なお被災地の人々のことを思った、
彼女の、崇高な精神、心打たれます。
投稿句有難うございました。
長袖の昼の温さよみどりの日 よしさん
リンク→鎌ちゃんの写真短歌
スーちゃんの訃報聞く朝木の芽冷え
元キャンディーズの田中好子さん(スーちゃん)が、
55歳の若さで亡くなりました。
キャンディーズを卒業した後も、女優として、
存在感を見せてくれていただけに悲しいです。
心からご冥福をお祈り致します。
その紅は生の残り香桜蘂
スーちゃんがまだ残り香を放ってくれているのでしょうか。
幢舟さんの、しりとり五七五の参加句です。
狂はずに散り終ひたる桜かな ひよどりさん ↓
リラ冷えの夜や明日の晴れ思ひ
被災地の方々に、明るい明日がやってきますようにとの
思いを込めて詠んでみました。
幢舟さんの、しりとり五七五の参加句です。
けふよりもあすを思案の桜かな 幢舟さん
↓
リラ冷えの夜や明日の晴れ思ひ 鎌ちゃん
↓
分かれ来て名もなき駅の夜の花 ひよどりさん
立ち尽くす恨みの春の大地かな
失われてしまった住み慣れた地に立ち尽くす、
被災地の方の思い、如何ばかりかと・・・・。
「立ち尽くす」を「立ちすくむ」にしようか迷った末、こうしました。
これも、しりとり五七五の参加句です。
重なりて立ち別れゆく桜かな 遊子さん
↓
立ち尽くす恨みの春の大地かな 鎌ちゃん
↓
紅に大地一面芝桜 ひっちさん
投稿句有難うございました。
頬杖をついてしりとり裸の子 幢舟さん
烏来て悪戯をする菊根分 よしさん
みどり児の指の先より春闌ける タケウマさん
リンク→鎌ちゃんの写真短歌
蕗の薹酒一杯の切れのよさ
先日の帰省の際に、摘んだ蕗の薹で、蕗の薹味噌を作りました。
ほろ苦い味が何とも美味く、酒がすすみました。
春深く乙女もばあになりぬかな
いえいえ、決してどなたかの事を詠んでいるわけはなく、
この椿(乙女椿?)を詠んだのですよ。
先日見たら、すっかり茶色になって、縮んでいました。
幢舟さん宅のしりとり五七五に参加した句です。
花の宿ばあやの駅に降り立ちぬ 遊子さん
↓
春深し乙女もばあとなりぬかな 鎌ちゃん
↓
憂きことの重なり合うて春深む 幢舟さん
投稿句有難うございました。
甘辛き天つゆ欲しき蕗の薹 麗門さん
幾重にも乙女椿の想ひあり あかねさん
童等は数珠子を捧で突付くなり よしさん
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《春のIT句会参加句》
〔花・桜〕部門
フリーズの心解(ほど)きて初桜
震災後の、フリーズした心を解くようにほころんだ
桜を詠んで見ました。
ルフレママさん、yoshiyoshiさん、reiさん、
ルプママさん、幢舟さん
選句有難うごさいました。
〔四月〕部門
四月や仮設住宅槌の音
sakura008さん、あかねさん、選句有難うございました。
〔当季雑詠〕部門
想い出は泥土に埋もれつくしんぼ
きらりさん、臥竜さん、たんとさん、選句有難うございました。
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なお、選句の詳細結果は、
こちら、タケウマさん宅でご覧ください。
最後に、お世話になった、
タケウマさん、湘次さん、reiさん、あかねさん、ルプママさん、
どうも有難うございました。
投稿句有難うございました。
揺れてゐる日本の春が泣いてゐる 幢舟さん
休日の春は曙二合酒 よしさん
リンク→鎌ちゃんの写真短歌
早も聞く蛙のとよみ故郷(さと)の夜
先日の帰省の時の句です。
早くも蛙の合唱を聞きびっくりでした。
( とよみ=響み)
鶯声の降りきて故郷(さと)の目覚めかな
窓の外の木々から、降るように聞こえる鶯の声に
目覚めさせられました。
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なお、今回の二枚の写真は、故郷のものでなく、
京都天龍寺庭園で撮ったものを使いました。
投稿句有難うございました。
リンク→鎌ちゃんの写真短歌