春寒や朝より滑るおやじギャグ
(はるさむやあさよりすべるおやじぎゃぐ)
言ひ過ぎを悔いて寝る夜や春寒し
(いいすぎをくいてねるよやはるさむし)
春寒や言はずもがなのことを言ひ
(しゅんかんやいわずもがなのことをいい)
春寒や朝より滑るおやじギャグ
(はるさむやあさよりすべるおやじぎゃぐ)
言ひ過ぎを悔いて寝る夜や春寒し
(いいすぎをくいてねるよやはるさむし)
春寒や言はずもがなのことを言ひ
(しゅんかんやいわずもがなのことをいい)
立春や何か忘れてきたやうな
(りっしゅんやなにかわすれてきたような)
立春を過ぎたとは言え、
雪国ではまだまだこのような風景が見られることでしょう。
立春や何時をもついて来る別れ
(りっしゅんやいつをもついてくるわかれ)
立春やふと懐かしきキャンディーズ
(りっしゅんやふとなつかしききゃんでぃーず)
豆撒やあざなふ如く鬼と福
(まめまきやあざなうごとくおにとふく)
七十を数へて酌まん年の豆
(ななじゅうをかぞえてくまんとしのまめ)
年の豆阿形の狛の口にかな
(としのまめあぎょうのこまのくちにかな)
老犬と老いの二人居囲炉裏端
(ろうけんとおいのふたりいいろりばた)
故郷の峠の一軒家を思い出して詠みました。
北前の往時を残す囲炉裏かな
(きたまえのおうじをのこすいろりかな)
福井県南越前町の北前船主の館での一句
どっこいと祖母の粉ひく炉端かな
(どっこいとそぼのこなひくろばたかな)
在りし日の祖母を思い出しての一句です。