夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

ジャパン・レクイエム:Requiem Japonica(53)

2005-11-28 | tale
 旅から戻ると、宇八はその足で病院に行った。かねてから決めていた大学病院であった。無駄な時間や手間を掛けたくなかったからだった。しかし、自覚症状を何人も違った医師に説明し、脊髄に針を刺すような苦痛を伴うものを含め多くの検査に付き合わなくてはならなかった。その間は駅前のカプセルホテルに泊まっていた。5日ほどして入院が命ぜられ、決まったわけではないがと、しつこく念を押されながら診断名が初老の医師から . . . 本文を読む