私のポップスの趣味は偏っているというか、適当というか、今どんな歌手のどんな曲が流行っているかはあまり知りません。テレビもそんなに見ないのでCMやドラマで耳にするのも少ないし、気づくのは昔の曲のカヴァーだったりするから耳自体が古いんでしょう。でも、クラシックのファンが戦後生まれの作曲家を知らなくてもなんにも問題がないのと同じように、ポップスも90年代以降に新しい要素はないような気もします。それだけにあれを聴いていないのは恥だみたいなむずかしいことを言う必要も言われる所以もなくて、好きな曲、好きな歌手を聴けばいいっていうがらんとした状況だろうと思います。
で、私がそうやって聴いているのはこれまでaikoと椎名林檎だというのは広くw知られていたわけですが、今回これにYUKIが入ってきそうな気配です。aikoは「ボーイフレンド」をFMで聴いて、椎名林檎は「本能」をテレビで見てwからなんで、ファンの人からは「ちっちー、遅いよ」と言われそうですけど、YUKIに至っては「今さら……」ってところでしょう。それは全く同感で、ジュディマリの名前や「そばかす」くらいは知ってたんですが、先日、図書館で「THE POWER SOURCE」と「WARP」をふと見つけて聴いてみて、これはいいかもって思いました。で、CDショップ行ったらまもなくシングル集が出るっていうんで、それはお買い得と思ってしばし待って「five-star」を買いました。で、聴いていたら……似つかわしくない言い方で言うとハートを貫かれました。それが大げさだとしたら服を買うのに似ています。私はおしゃれな人間じゃないんであまり服は買わないんですが、買うときは一目ぼれで買います。「あ、いいな」それが自分に似合わなくてもかまわない、カジュアルの服なら流行やカタチに付き合うこともないです。
だから、何か解説するようなこともできないんで、もうちょっとだけ言ってさっさと終わります。「メランコリニスタ」とか「ふがいないや」って曲もいい感じですけど、タイトルが素敵です。3人の中で彼女がいちばんわかりやすいような気がします。歌詞にタイトルが出てくるしw。「JOY」は名曲だと思います。私が以前に書いた駄文(06.10.26の「テロメアと占い」)と通じ合うようなフレーズがありますからw。っていうのは冗談だとして、歌詞もメロディも今の時代を的確に表わしています。ふわふわとせつない、意味はないけど、病気にもなってられない。そんな後ろ姿が風景とともに浮かび上がります。……そう、ポップスって別に新しい要素があろうがなかろうが、繰り返しだろうが、人が生活している限り作り続けられるものなんです。ファッションと同じように。
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なんかいろんなものがあるサイトです。
なんかいろいろしゃべります。
そうやって心にまっすぐ響いてくるものがあるというのは幸せなことですね。
それで私も「そばかす」なら知ってるけど?と思ったクチです。
でも、ちょっとでも引っ掛かったら手繰り寄せてみようかなって思いました。