夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

師走の大阪へ行って来ました

2007-12-18 | diary
ちょっと前になりますが、大阪に1泊で行って来ました。就職するまでずっと生まれ育ったところですが、わりと知らないところってあるもので、そういうところを中心に歩き回りました。



のぞみの中は出張するビジネスマンらしき人がいっぱいで、こちらも格好は同じようなものですが、遠足気分です。この冬は寒いけど、晴天が続きますね。窓から富士山もよく見えました。外歩きは厳しいから太平洋側を列車で旅するのって冬に向いてるかもしれません。



新大阪に着いて、地下鉄の1日乗車券を600円で買いました。大阪の地下鉄はけっこう高いから3回乗れば元が取れます。ホテルは道頓堀ですが、なんばではなく、心斎橋から歩くことにしました。この辺はひさしぶりってこともありますが、なんだかブランドもののお店ばかりだったような。



その中ではずっと親しみやすい衣料品という言葉がぴったりのお店です。かわいいというか、あったかそうというか別に買うわけではありませんが、しばしたたずんでしまいました。



ラーメン、カレーうどん、おでんの缶の自販機です。大阪限定じゃないのかもしれませんが、大阪っぽいなって思って撮りました。



道頓堀のドンキの店内ですが、この圧縮陳列が昔ながらの夜店や商店街みたいでいい感じでした。ホテルにチェックインしてからお昼ご飯代わりにビール片手にたこ焼を食べました。



法善寺横丁ですね。ここも通るのはひさしぶりで、火事が何回かあったせいか小ぎれいになっています。翌日にもう一度来て、夫婦善哉を食べました。メニューはそれしかなく、あっという間に食べ終わって、塩昆布の分厚さが印象的でした。その後、なんばに行ったり、梅田に行ったりして慣れないデパートの中をうろうろしました。



そうこうしているうちに陽は傾いて来たので、ジャンジャン横丁に行きました。いろんなドラマの舞台になったある意味ベタな大阪名所ですが、行くのは初めてです。昭和な料理見本を飾った洋食屋さんが博物館でもなんでもなく残っています。



千円散髪は私も愛用していますが、700円には驚きました。それらしい通りはほんの200メートルくらいで、拍子抜けするくらいですが、もはや一介の観光客に成り下がった私の窺い知れない街が周りには広がっているんでしょう。



銭湯というのは東京の言い方で、大阪ではお風呂屋さんっていうような気がします。どちらもどんどん減っているんでしょう。のれんはもうちょっと長くて赤い字で「ゆ」って書いた牛乳石鹸のが記憶にあります。電車の窓からネオンを見慣れた通天閣にも登りたかったんですが、なんと6時でおしまいでがっかりしました。せっかくジャンジャン横丁に来たんだからってことで、それらしいけど、ディープすぎない店に入って串カツを食べました。てっちりを食べる予定だったんで少しだけです。



なんばに戻って来て地上に出ると雨がパラパラ降っています。東京ではそんな天気予報じゃなかったし、大阪も同じようなものだろうと調べもしませんでしたが、少し濡れてお目当ての店に入りました。てっさ(ふぐの刺身)をつまみに飲んでいるうちに鍋ができます。写真は半分食べたところで撮ってないのに気づいたんで少なく見えます。1年に1回食べれるかどうかなんでちょっと正気を失っていました。



はい。てっちりと言えばおじやですね。魚でいちばんおいしいのがふぐ、お米料理でいちばんおいしいのがてっちりの残りのおじやと言っていいでしょう。好きなだけあって我ながら玉子の回しかけもうまくできたように思います。周りの席から聞こえてくるサラリーマン風のおじさんの話し方は、子どもの頃嗅いだポマードの匂いを思い出させます。



次の朝です。すごくローカルな話ですが、南海高野線沿線に住んだことのある人にとって汐見橋駅はある種、喉に引っかかった骨のようなものじゃないかなって思います。それを取り除こうと酔狂にも道頓堀のホテルからなんばを経て歩いて行きます。四ツ橋筋辺りまではうろうろしたことはありますが、その先はありません。でも、なんだか大規模な再開発が行われているらしくピカピカした大きなビルや建てかけの巨大な施設が目に入ります。そんなものはイヤというほど見てるので無視して、私の撮影意欲をそそったのはこういう建築物です。道を間違えて汐見橋線の脇を歩いたお蔭の収穫です。



で、なんでこの駅が骨なのかというと元々は高野線の前身の高野鉄道の始発駅だからなんです。であるにもかかわらず、何十年も前から実際の電車はなんば駅を始発駅にしてて、直接行くことができません。つまり南海本線と高野線は元はXで交差してたのが古くからYになって、岸里から汐見橋までは6駅だけの支線扱いになったんです。かわいそうな汐見橋駅。その駅名のイメージから私はこの駅が赤錆だらけのブリキでできてて、いつも夕陽が当たっているように思っていました。さすがにそんなことはありませんでしたが、午前中にもかかわらずローカルな雰囲気は満点です。



琺瑯の看板に妙な人気が集まってるから撮ったわけでもありません。市内局番が2桁なのに驚愕したんですね。ここはどこ?って思いました。でも、この駅も沿線のうらびれたなつかしい風景もあまり長くは残っていないかもしれません。途中で見た再開発や地下鉄の工事の波が押し寄せて来ているからです。骨を取るなら今のうちですよw。



さて、30分に1本のガラ空きの電車に乗って文化財的な途中駅を楽しみながら行くと岸里玉出に着きます。この駅も元は2つだったのをくっつけたもので汐見橋線から高野線はかなり離れているので、がらんとした通路を歩いて行きます。ここまで来たんだから堺東まで行ってみようということです。この駅は今や政令指定都市に出世した街の中心ですが、相変わらずさえないデパートとぱっとしない商店街が残っていて、うれしくなりました。いろんな思い出のある駅ですが、キリがないので今はやめておきます。商店街を行ったり来たりして、休憩した喫茶店の壁です。



再び道頓堀に戻って、角座の前でこれまたなつかしいペンギンズ・バーを見つけました。まだ営業しているようでした。



アメリカ村ですが、ここも初めてです。まあ、私と接点がないような場所でしたが、それはそれでおもしろい感じです。お店の前にいる青年はお店の人なのか、ナンパ師なのか、はたまたホストなのか議論のあるところでしょう。



御堂筋のいちょうがきれいだなって思って撮ったんですが、それほどでもないですね。ま、そんなもんです。



旅もようやく終わりに近づいて来ました。阪急17番街なんて来たことがあるのか、ないのか覚えてもいませんが、再び休憩です。前の夜が遅くまで飲んだんで眠くなってしまいました。ほんの少し眠って目を覚ますと夕景は夜景になろうとしていました。今度いつこの街に会えるのかなって思いながらシャッターを押すとまた手ブレしてしまいました。


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なんかいろんなものがあるサイトです。

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2 コメント

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堺東まで行きましたか… (ぽけっと)
2007-12-24 23:04:26
快速でもうひと駅行くと政令指定都市に出世した市の端っこの駅ですが、周辺がかなり変わってしまって、私の友人などは久しぶりに帰った実家への道がわからなくて、お父さんに迎えに来てもらったそうですよ、いやホント。

サンパツ屋さんもお風呂やさんも、こちらでは使わないことばですよね、ついでに言えばおじやもね。

汐見橋のことは始めて知りました、支線に並ぶ駅名から、何か異空間の線路のようにやはり勝手に思っていました。

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快速って (夢のもつれ)
2007-12-26 21:52:53
めちゃ昔になかったですか?。。今は急行のような。あの駅は半径50メートルだけ変わったような気がしますね。

やっぱりおじやも関西弁ですか。手塚治虫の「どろろ」に出てきましたが、彼も関西だしなぁ。
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