陽はゆらゆらとして
ブルジョアの芽生えかしら
それとも、、、、
誰かのワリッカーの飲み過ぎかしら( 一一)
゛こんな安物のコートなんか着られるか゛
駄々をこねて怒る怒る
ぶくぶくに肥えて来る夫をあやし
一日介護のバスに乗せて見送る
夫の心は゛否だいやだ゛とは言わなくなったが
病は直らない
一攫千金の夢を見ている内に
大金持ちになったのでしょう
良く見ると、、、、
気の葉が頭に張り付いている
今年も夏になれば惚けの蕾が
きれいきれいと赤い花を咲かせるでしょう
秋になれば
紅葉した木の葉が
かさこさと哀愁を訪ね怒りだす
冬になれば
菜の漬け物のオケの塩梅
ちょっと頭を捻れば
万札になる
午後の3時になると
夫と私は昼と夜
日の目は逆の暮らしになり
今でも金庫番が忙しいとカーテンを引く
冬の暮らし
そしてそして
時は今年も6年目への春
ノックしても音信の無い
誰~も解からない
へのへのも~への
病の扉
こんな一つ屋根の暮らしが
これからも続いて行く
春の夫の視線に
感じるもの、、、
私は油断が出来なくなる