もしもしウインドー

僕の前に道は無い
僕の後に道は続く、、、
さ迷い歩む、
未来の窓もしもしウインドー

季節

2012-11-09 05:33:29 | Weblog

雪が来る前の沿道

 

黄葉、紅葉が通りの小径を埋めて行く

様々な葉脈から

ひと夏の経験を生んだ雄大なパノラマ

その葉も散って。。。。。。。(。-_-。)

晩秋の自然界

 

その中から炎を燃やしている椛のひと片を拾う

たちまち晩秋の陽は

メルヘンチックな幼い頃の情景を連れて来た

洗い場での母さんの真っ赤な手によく似た

あの日拾った椛

読みかけの本に挟んでおいたが。。。。。。。

本棚に視線を写し探してみる

色褪てしまった本がページを捲りだし

遠い山々から吹いて来る風の便りが

私の足元でハラリと止まった

あの日の母の姿は歳月の白妙の中

雪降る前の故郷の山が其処に姿を見せた

 

両親も肉親もだんだん途絶えてしまう

誰も居なくなって行く

病夫と暮らす一つ屋根

晩秋の燻りが人生の忘れたものを呼び起こし

 

視線は我が家の庭から

里の庭に繋がって

やっと冬の篝火を起こす鬼灯の温もりに変わっていた