気温が0度に下がった朝
窓は蒸気で視線が届かない
内と外の気温の落差に
これから侘しい暮らしが始まると思うと
寒々と致します
゛寒い寒い゛と思いつつ
あの遠くのお店迄の道程に自転車を漕ぐ
凍えた雲の中に姿を隠していたも陽炎も
正午には太陽がいっぱい
居間の隅々迄も微笑みを返して来る
これが゛小春日和゛というのでしょう
花から花へと潜った沿道の秋桜
晩秋のひと日の呟きが
鄙びたさに変わって行く
秋桜は凍えた晩秋の空に
思い出を掻き集めるように花物語を連れて来た
秋桜
薄紅の秋桜が
秋の日を。。。。。
何げない日だまりに揺れている
この頃涙もろくなったわね
庭先で一つ咳をする
縁側でアルバムを開いたら
私の幼い日の思い出を
何ん度も同じ話を繰り返す
独り語とみたいな小さ声で
こんな小春日和の穏やかな日には
貴方のやさしさが滲みるて来る
明日嫁ぐ私に
苦労しても笑い話に
季は返えるよ
心配無いと笑って、、、、、
秋桜