解ける筈の初雪
師走の空を近づける夜明けの外窓は
雪で染まっている
雪掻き用にと買って置いた
オニューの長靴を履いて見た
雪やこんこん
子心の嬉しさが届いて来るかと思ったが
夢は遠い深空
現実になっていて
今迄のサイズでは大き重く
雪道を踏む私は今にも脱げそうです
雪路に足跡を残こしながら
この長靴で
師走の空に繋ぐ生活費を作って来ました
久しぶりにお札を握る感触に心は動きましたが
それぞれに分けると
2~3枚の福沢諭吉の顔が残るだけ
遠き日の
12月になると12月になると
働いた喜びの
若かった日のボーナスや燃料手当
ふと思い出して虚しくなる
楽しみも無くなった老後の暮らし
慣れてはいるが
それでも、、、、、、、
この寒空で雪を被った園生と同じ
身の上。。。。。。。。
雪を被っても未だ夏の陽を待っている
凍えそうな青葉の雪を払ってやったら
なぜか心が和らいだ