小春陽を浴びた並木径
無風の中の
濃淡の銀杏の葉が
楽しんだ一年を意識して
通りの人に花を添えている
銀杏を形どった
一片を近寄せると
透明な自然のコラボレーション
あの日の葉脈の扉が
過去現在未来に飛躍して
何気なく通った一年のエンデング
終演の美景に見とれてしまった
今迄暮らしていた大家族
主の大樹は裸木に成り
この十字路で
それぞれを送り出す
゛さようなら゛゛さようなら゛
元気でな~
大樹に呼び止められても
自由になったチルドレン
後ろも見ず走り出す
赤信号の交差点
気を付けてな~
未だ見送ってくれていた
あの声。。。。。。。。
初めて手を振った
大人への脱皮
あの日を脳裏の中でじっと温める
日毎抜けていく毛髪
あの日の銀杏の葉に置き換えて苦笑した
゛厚毛は苦毛だよ゛
私の頭に櫛を入れながら母の言葉
人生を省みると
図星だったな。。。。。。
しみじみ抜け毛を集めながら
再び若毛に戻る
歓びの道程だと信じた