昨夜の夕食後。
豆まきをする少し前の事。
『 う゛~ん ・ ・ ・ 』 と息子がうなっている。
どうしたと尋ねると
『 この問題がわからないんだよ。 どうやってこの色のついた部分の面積を出したらいいのかわからない。 』
ここは一つ親父の威厳を示さねば。
どれどれ。
一辺が6cmの正三角形の中に三つの頂点を中心とした半径3cmの円の一部が描かれてる。
よくありがちな問題だな。
『 こう言うのはさぁ、三角形の面積からこの円の部分の面積を引けばいいんじゃないの? 』
『 そう思うんだけどさ、三角形の面積が出せないんだよ。 高さがわからないんだもの。 』
なるほど。
高さか・・・
『 高さなんかさ、簡単に出せるじゃん。 』
『 どうやって? 』
『 真ん中に縦線一本引けば、30°と60°の直角三角形なんだから、高さは3ルート3cmだろ。 』
『 ルートって前に教えてくれた、4だったら2とか16だったら4とか、同じ数字をかけるとかなんとか言ってたやつ? 』
『 そうだよ。 三平方の定理で1:2:ルート3だから・・・ 』
『 なに、さんへーほーのてーりって? 』
ちょっと待て。
三平方の定理を使わないで、この三角形の面積どうやって出すんだ?
小学生ならではのすごいやり方があるのか?
えっ、もしかして僕も小学生の頃にやったの?
とりあえず考える時間を稼がなくては!!
『 もう一回問題をよく読んでみろ。 問題の中にヒントは必ずあるはずだ。 』
と言いつつ三平方の定理を使わない方法を必死に考えていると
『 お父さん、ごめんなさい。 求めるのは面積じゃなくて色のついた周囲の長さだった。 』
その後息子はアッサリと問題を解いていました。
早く方程式や三平方の定理を勉強してくれ。
お父さん、今よりも教えるの楽になるから。
楽になる・・・はず。
きっと。