週末は一家で、妻の実家にお泊まりだった。
ご馳走を頂き、たくさんのお酒を頂いて相変わらず高いびきの僕は勿論、お祖父ちゃんと将棋を指しまくり、とうとう念願の一勝を決めた息子も本当に楽しんできました。
しかし、息子の週末は受難の日であった。
浴槽に洗剤を入れ、風呂の掻き混ぜ棒( 入居して初めて使用したのがこれだ! )を使って、泥だらけのジャンパー他を洗う。
話の発端は金曜日に遡る。
帰宅すると妻がもの凄い勢いで怒っていた。 息子の姿は見えない。
二階に行ってみると、子供部屋は真っ暗。
電気をつけ、部屋中探しても息子の姿はどこにも無い。
ロフトを見ても居ない。
『 ひっくんが居ないぞ! 』 と、本気で叫んだ時、
泣き声が聞こえたので良く見てみると、机の下で息子が泣いている。
妻曰く、直前までケロッとしていたのに、僕が帰宅した途端しんみりし始め二階に篭もったのだそうだ。
なかなかの策士なのかな???
話を聞いてみた。
児童センターに行く途中、友達が田んぼに入って遊んでいるのを見たらとても楽しそうに見えて、一緒にぬかるみの田んぼを走り回ってきたそうだ。
玄関には泥だらけのジャンパーだの帽子だの・・・
玄関外には当日汚した長靴を含め、自分で洗う約束をしながらホッタラカシの数足の靴々。
しかも、何処を探しても手袋が見当たらない。
マグライトを片手に息子と一緒に児童センターまで、満月の下散歩をしてきた。
児童センターの入り口に手袋は置きっ放しになっていた。
センターの先生に、中に持ち込まないでと注意され、外で乾かしておいたらしい。
赤い色だったはずの手袋は、すっかり乾いた泥で真っ白に変わり果てていた。
帽 子 ⇒ 泥だらけ。
ジャンパー ⇒ 泥だらけ。
傘 ⇒ 泥だらけ。
手 袋 ⇒ これ以上無いくらい泥だらけ。
長靴 ⇒ 外は藁だらけ、そして中敷まで泥だらけ。
更に玄関には泥だらけの靴が二足。
妻を仕事に送り出した後、子供達と合気道教室へ。
待っている間、娘と二人でお散歩。 二人で善光寺を目指す。
『 善光寺まで行けたらジュースを飲もうね! 』 と娘を釣ってみたけど、見事にに自分の足で善光寺まで行って帰ってきた。
ヨーカドーから善光寺までの往復を30分で歩いた娘は流石に疲れたみたいだったけど、苺ミルクでそんな疲れも何処へやら。
お昼に親父特製の釜玉冷や( 我社の乾麺だけどね )を食べ、川の字で昼寝の後は、待ちに待った ・ ・ ・ 靴洗いだ。
駐車場にタライを出してお湯を張る。
ひっくんは覚悟を決め、一時間かけて黙々と四足の靴と一本の傘を洗った。
座りっぱなしで、とても腰が痛くなったそうだ。
でも最後の長靴を洗っている時に向かいのお母さんから
『 えらいね。 自分の靴を洗っているんだ。 すごいねぇ。 』 と褒められて
『 いやぁ、それほどでも無いけどね。 』 と得意気になっていた。
威張れる要素は一つも無いぞ。
でも、まぁ良く頑張ったから偉いとは思ったな。
息子はその事を日記に書いた。
今までは楽しいことばかり書いてきたので、結びの一言は必ず
“ 楽しかったです。またやりたいです ” だった。
今日書いた日記の結びの一言。
『 もうこんな事はやりたくないので 二度と どろんこ遊びはやらないです。 』
ちなみに日記のタイトルは
“ 自業自得 ”