朝テレビで、米軍のヘリが予告なしに避難所に着陸して、大量の救援物資を届けたことを伝えていた。
被災したパキスタンの方が避難所で、郷土料理を振る舞っている映像が映った。
どちらの映像も、避難した人々の顔には笑顔が戻っていた。
涙が溢れ出して止まらなかった。
晩飯後、今年のピティナ・ピアノコンペティションのCDを聴いた。
4ジャンルから1曲ずつ、計4曲を息子が自分自身で決めた。
入浴中息子と話をした。
被災地の方々の中には、ピアノを練習したくても出来ない子供が大勢いるであろう事を息子に話した。
『 被災地の子供たちは練習できると思う? 』 と尋ねると
『 多分できないと思う。 』
その理由を尋ねると
『 ピアノの練習よりも、生きる事に一生懸命だからだと思う。 』 と返ってきた。
ここ数日で少しずつ、今何が起きているのか理解してきたようだ。
湯船から出る前に息子が言った。
『 僕は僕がやらなきゃいけないことを、一生懸命にやる。 』
息子が少し成長したような気がした。