チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

保護者面談

2009年09月26日 23時32分26秒 | Weblog
勤務先の後援会総会なる催しがありました。学生の保護者の方々をお招きする会です。

希望される方には、会の終了後に教員と面談する時間が設けられており、1年生の演習クラスで私が担当している学生さんの親御さんが一人、希望を出しておられました。

大学で保護者面談?というのに少なからず驚いたのと、申し出があったのは、何か良くないことでもあったせいかと内心おっかなびっくりで、珍しくスーツにネクタイなどして出勤したのですが、特に深刻な問題があるから、というわけではなく、ちょっと安心しました。

しかし、短い時間ながら、保護者の方と話すと色々勉強になります。学生さんがどれだけ真剣に進路を悩んで考えた末にウチの大学を選んでくれたのか、そして入学後にどのような気持ちで学生生活を送っているかといったことを親御さんからうかがうと、教育を担うことの責任の重さを改めて感じると共に、その真剣さに応えられるだけのものを提供しなければという気持ちにさせられます(普段は思ってないというわけではないのですが)。

いまの大学では、指導を受け持っている大学院生でもなければ、演習クラスの担当といえども、なかなか学生さんと個人的に接する時間が多くは持てないので、こういう機会に親御さんを通して話を聞くことも貴重です。本当は、保護者の方と話すのも大事ですが、学生さん本人とこういう機会を多く持つべきなのでしょうが。大学は高校とは違うので、学生さんの生活を細かく把握する必要は本来ないはずだし、望んでもできないことではありますが、どういう気持ちで親御さんが大学に子供を送っているのかを知ることはやはり意味があると思いました。

なんだか、保護者のためというよりも、教員のための催しであるような気さえしました。いや、ホント勉強になりました。そして、能力も意欲もたくさんある、いい学生がウチの大学に来てくれていることに、感謝。