チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

SNTS2013(2): 夜は歓迎会

2013年08月07日 10時28分54秒 | Weblog
(写真上:パースで宿泊していたホテルの部屋。長期滞在用に電子レンジや食器、アイロンが備え付けられていました。しかしネット環境が未発達で、有料で部屋から無線LANにつなぐ必要がありました。もっともスイスで3月に泊まったホテルでもそうだったから、一概にオーストラリアばかりが悪いわけでもないでしょうけれど。日本のホテルだと考えづらいことです。部屋ではほとんどテレビを見ながら寝てばかり。)

国際新約聖書学会の大会は毎年、各地を転々としますが、どこで開催されても、開催校はもちろん、その土地の市長や教会までが歓迎会を開いてくれます。それは、オーストラリア初開催の今回も例外ではなく、朝から夕方までは、研究発表やセミナーといった学術プログラムに明け暮れますが、夜は一転して、食事をとりながら歓談する時間となります。

今回は、初日が大学主催の歓迎会で、大学の宗教センター大ホールを使って行われました。そして2日目はパース市(西オーストラリア州?)主催の歓迎会が、公邸のダンスホールで開かれました。このような場所です。

 

公邸だからといって、かしこまった服装でないといけないわけではなく、結構ラフな格好の人も少なからずいました(写真に少し写っています)。聖書学者は見かけなど気にしないのか、会長などはともかく、服装はどんなときもバラバラでした。

3日目は、市内にある聖公会の聖ジョージ大聖堂を使っての、教会諸派の合同主催による歓迎会でした。

これが教会の外観です。
 

内部はこの通り。
   

当日の様子。立食での歓談の後、オルガンコンサート、聖歌隊による合唱というプログラムでした。



歓迎会での歓談は、色々な人と知り合いになる良い機会ですが、自分のことを何度も、同じ内容で語るので、だんだん面倒くさくなってくるのも事実です。広島で、新約聖書を講じているが、国立大学なので神学部はなく、宗教学としてキリスト教と新約聖書を教えている。学生はほとんどが非キリスト教徒だが、キリスト教に関心を持って授業にやってくる。神学部は私立にのみ存在する。日本キリスト教団は合同教会で、第二次世界大戦の際に政府の宗教政策として強制的に合同させられた。戦後離脱した教派もあったが、多くは残って、「教団」を維持した、といった具合です。

SNTSの開催校を引き受けたら、本当に大変です。学術プログラムの段取りはもちろん、宿泊施設の手配、そしてこのような歓迎会のセッティングも必要ですし、同伴者用プログラム(たいていは観光)も用意しないといけません。日本開催もいつかは、などと冗談半分に言われましたが、冗談半分でも頷けないと思いました。