キノコ三昧

スイスに来てはじめて知った単語に Aktion というのがあります。

「行動」ではなく、セールのこと。スーパーで値引き、特売することを Aktion というのです。ドイツ語の辞書には載っていないので、たぶんスイス特有の言い方ではないかと思います。スイス・フランス語でも action となっています。

先週から今週はじめにかけて、ミグロでキノコが Aktion でした。マッシュルームに椎茸、写真中央の赤いのは Eierschwamm（アンズ茸)、エリンギのようなのは Pleurotus（ひら茸)。椎茸は残念ながら売り切れていて買いそびれましたが、他のきのこをまとめて買い、バターで炒めて食べたら、そりゃおいしいのなんの。きのこが嫌いな子どもたちのおかげで、妻と二人でいっぱい食べることができました。

ミグロで椎茸を売るようになったことは、今回の滞在で初めて知りました。以前は、広場に立つ市で買ったり、グローブスという高級デパートの食料品コーナーに行ったりしていましたが、高いので、そうそう買える品ではなかったのです。椎茸は Shiitake と書いて売っています。

きのこの季節になると、キノコ狩りに出かけるスイス人が多いようです。しかし、知識不足が原因で毒キノコを取ってきてしまう(取るだけならいいが、食べてしまう)人もいるようで、キノコを検査してくれる部署があるから、持ってきてチェックしてもらってください、というような広告が町の広報紙に出ているのを、ベルンに住んでいる当時何度も見ました。毒キノコが原因で死んだ人のニュースも新聞で読んだことがあります。

マッシュルーム、とくに白いやつは、炒めて良し、生でサラダに入れて良し、クセがないので、鍋に入れてもおいしく食べられます。とくに生のときの食感がよく、留学中に好きになりました。

キノコは、カロリーを控えるという点からも理想的ではありますが、バターで炒めたり、さらにそれをおかずに酒を飲んだりすると、あまり健康的ではなくなるかも。