月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

献血のはなし

2010年06月07日 22時08分08秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
献血に行ってきました。
献血をすると、いろいろな数値が出て健康状態を知ることもできるし、誰かのお役にもたてます。
三回に一度くらいは比重が足りず献血できないこともあるのですが、そんな時はなんだかがっくりします。
でも、今日は血液の比重もばっちり足りて、400献血ができました。
「おっ、今日はできるんだ!」と心の中で小さくガッツポーズ!
その上、ふかふかの食パンをお土産にいただいたりして尚にんまり。

しかしながら、スタッフの方の優しいこと。
「ごめんなさいね」「ごめんなさいね」って何度も言ってくださいます。
そんな、痛いのなんてちょっとだけなのに・・・。
「こちらこそお世話になります」って恐縮しちゃいます。

誰かのお役にたてるよう・・・
元気なうちは、献血させていただきますよ。
「趣味は献血」と公言しているご院さんと一緒にね。


生涯聞法

2010年06月07日 20時56分25秒 | 仏々相念(住職日記)
パソコン・・・

昨日、ご縁をいただいたお家、
大切な一人息子さんの7年忌でした。
50歳という若さ、お亡くなりになる方も看取る方も辛かったのです。

ベットの上で我が死を感じるのです。
自らの指で空に文字を書き、ご両親に思いを告げる、
「それは、(さ)か? それは、(よ)か?・・・」
ご両親には、次の言葉が分かるのです、
「お前は、ワシに別れを告げるのか・・・」
頷かれた息子さん・・・

辛い別れがありました。
それから7年忌を迎えることとなるのです。
お母さんが身体をお悪くされていますが、懸命に病と闘っておられます。
「いかかですか?」
「もう大分いいんですよ」って優しい笑顔で答えて下さいました。
お父さんも決して元気ではないのでしょうが、痛みを抱えながらも奥さんと共に歩まれておられます。

優しい思いの中、7年忌法要も御勤めなされました。
次のご縁があるため長く座ることができなかったのですが、御斎に着かせていただきました。
後ろ髪引かれるような気持ちで後にするのですが、車中が高温のため御斎が傷んだらいけないとアイスノンを置き保温素材のもので包んで下さるのです。
お陰で夕食の時に美味しくいただけたことです。

このアイスノンは微熱が続くおばさんのものかもしれません。
今朝、お礼をかねて持参させていただきました。
「あれあれ、ついでの時でよかったのに・・・」って、おじさん。
縁側にある机をチラッと見るとノートパソコンが・・・
「パソコンされるんですか? すごいですね!」

ガンバっておられるのですね。
今も尚、学んでおられる姿に感動しました。
私は、パソコンも満足にできません。
坊守がいないとウロウロになってなにもできません。
すごいな~って感心させていただいたことです。

お聴聞、大好きのご夫妻、ひょっとしたらネットでもお念仏を喜んでおられるかもしれません。
辛いご縁ではありましたが、今も御恩を喜んでおられます。