月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

あの人のために・・・のはなし

2010年06月25日 23時53分10秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
ちりめんのお細工物の香袋を作るのにはまっています。
今は蓮の花のお香袋を作りかけているのですが、義母が「私も何か作りたい」と言うので、比較的簡単にできる柿の実のお香袋を一緒に作ることにしました。
といっても、お針仕事は嫌い!というのが義母の口癖・・・その上、目も見えにくくなっているので大変です。
でも、せっかくやる気になったんだから楽しく可愛く出来上がればいいかなと思って、型紙をとって、布にしるしを打ち、裁断するところまではわたしがやって、あとは縫うだけにしてあげたら、とってもはりきって昨日は葉っぱのパーツを縫い、今日は実の部分を縫い合わせろところまで進みました。!
しかも、お母さんと二人の妹さんの分と、自分のと・・・合計4つ。
そう、誰かに差し上げようと思うと、ますますやる気がでるのです。
きっときっと、喜んでくださるから、がんばって!

そういえば、わたしも数々の作品を作ったのですが、自分のために作ったものは少ないような気がします。
「あの人、喜んでくれるかなあ」って思うと、どんどん針が進むし、楽しいんです。
自己満足の世界かもしれませんが・・・

さて可愛い柿の実ができあがったら、画像をアップしますね!



三種之人

2010年06月25日 20時13分56秒 | 仏々相念(住職日記)
私は・・・

この世には三種の人がおられるんだそうです。

1、岩に刻んだ文字のような人。
  しばしば腹を立て、怒りを長く続け、刻み込んだ文字のように消えることがない人。

2、砂に書いた文字のような人。
  しばしば腹を立てるが、その怒りが、砂に書いた文字のように、速やかに消え去る人。

3、水に書いた文字のような人。
  他人の悪口や不快の言葉を聞いても少しも後に留めることもなく温和な気の満ちている人。

私は、1番かな~・・・
本堂のお荘厳をさせていただきながら歯を食いしばっている私がいます。
こんな綺麗なことをさせていただきながら・・・
って仏さまのお顔を見上げては申し訳なく思うことです。

当に刻み込んで、刻み込んでの私でありました。
消せないまま生き行く私を優しく撫でてくださるあなたに出遇えました。