月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

両親一緒

2010年06月29日 20時39分57秒 | 仏々相念(住職日記)
一度、父のご縁を・・・

お母さんの7年忌をお迎えになりました。
「この度は、父のご縁も一緒にお勤めさせていただこうとおもうのです。これまでは母が勤めていて私たちが勤めたことがないので・・・」
ということでご両親のご縁をいただいたことです。

お父さんは戦死をなさっており幼い時の思い出を聞かせていただいたことです。
お母さんは90を越える長寿でありました。
晩年こそのんびりされていましたが、大変な時代を生き抜かれたのでしょうね・・・
子どもたちを抱きしめながら不安な気持ちを持ちつつも歯を食いしばり歩まれたのでしょうね。
あどけなく微笑む子どもたちに一歩踏み込む力をいただいたのかもしれません。
顔に刻まれた一本一本のシワが真に生き抜かれた証なのでしょう・・・

今も尚、いつでもどこでも一緒だよっておはたらき下さっていますことをお味わいさせていただきました。

坊守と2人でのお招きをいただきましたので片道50分程の道のりをカタカタコトコト・・・
疲れているのでしょうね、車の振動心地よく気持ち良さそうにお眠りになる。
ひとり何役もこなす坊守です。
すべてにおいて、穏やかに優しく・・・
有難く思うことです。

力の無い私がなんとか住職として歩めるのは坊守の支えあればこそ・・・
ひとりになったらどうしよう・・・って考えることが多々あります。
今、一緒に仏縁に遇えることを喜んでいます。

ただでさえ跳ねるニコニコさん、
少しでも跳ねるのを抑える運転をすることぐらいが私のできる精一杯・・・
               

蛇よりも・・・のはなし

2010年06月29日 01時01分01秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
梅雨の合間、朝から境内の草引きをしていると、法務に出かけるご院さんが声をかけてくれました。
「そのへん、蛇が出るよ。気をつけてね。」
・・・・・・
・・・・・・
あ、そうでした。そこはまさに先日ご院さんが大きな蛇を見かけた場所でした。
植木の根元にわさわさとリュウノヒゲが茂っています。
藪から棒の如くに「藪から蛇」が出てきたらさすがの私もびっくりするでしょう。
かといって、薮蛇にそこらを先につつくのもねえ・・・
・・・・・・
・・・・・・
と考えあぐねていたら、なんだか遠い昔のことを思い出しました。

あれはまだ小さかった頃。
実家のお寺の石垣の隙間に、大きな蛇がいました。
近所の男の子たちは、わざと隙間に逃げ込む蛇をつかまえたりしていました。
その子たちはわたしより4、5歳年上の大きいお兄ちゃんだったのですが、
わたしが「遊んで」と言うと、「この蛇を手で持ったら遊んであげる」と言うのです。
その時、よほど遊んでほしかったのか、その蛇を手でつかんでしまったのでした。
後にも先にも、あれ一回だけど・・・
わたしは蛇をつかんだ経験がある!
なにも恐れることはない!
平穏に暮らす蛇の邪魔をしているのは、わたしだー!

なんて、ぶつぶつひとりごと。

それより何より、わたしが恐れるのは・・・
勘太郎ミミズという巨大ミミズです。

あんなの、四国に嫁いではじめて見ました。

紫色のからだ、指のような太さ、30センチ以上の長さ・・・。

草引きの途中でみつけるとテンションさがります。
今年はまだ見ていません。

蛇よりも蜘蛛よりも、勘太郎ミミズに怯えるわたしでした。