月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

ちいさいタネのはなし

2011年04月13日 09時24分40秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
グラウンドのフェンス沿いにたんぽぽがたくさん咲いています。

おひさまの光を集めて、輝く黄色の花を咲かせているもの。
ふわふわの綿毛になっているもの。
もうすでに、そのタネをとばしているもの。


何気なくたんぽぽの写真を撮りながら、エリック・カールの『ちいさいタネ』という絵本のことを思い出しました。

娘が1歳3ヶ月で断乳をした頃、娘を寝かせつけるためのおっぱいの代わりにこの絵本を読むようになりました。

「秋です」から始まるこのお話は、ちいさいタネが風に吹かれて旅立ち、様々なことに出遇いながら、おしまいのページにはお家よりも背の高い、おおきくてきれいな花のを咲かせている…というものです。

エリック・カールさんの絵本は色彩豊かでページをめくるたびにワクワクします。

だから、娘も大好きで毎晩おしまいのページまでお話を聞いていました。

その娘も、あのタネのように旅立ちました。

光に温められ、風に飛ばされ、時には雨にも濡れて…
軟らかい土の上、アスファルトの上、ビルの谷間、川のほとり…


さあ、どんな旅になりますやら!


かく言うわたしも、まだまだ旅の途上でありまして…
日々の出遇いにワクワクしています!


色彩豊かなこの世界で…大きな願いの中で…今日もいちにちお育てをいただきます!
願生(がんば)らなきゃ!