月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

私之態度

2011年04月22日 19時56分57秒 | 仏々相念(住職日記)

「もう帰るんですか?」・・・

 

昨日、震災に遭われた方々のところに管総理が訪問された。

別に管さんに対して好意的なものがある訳ではないのですが、

その姿を見ると気の毒に思えてなりませんでした。

 

どうしていいやら、何を言っていいやら・・・

早くこの場を立ち去りたい、そんな思いだったのかもしれません。

会場を立ち去ろうとするとき、「もう帰るんですか?待ってたんですけど・・・」

素通りされたのか、言葉もなく通り過ぎたのか分かりませんが、管さんを引き止めました。

「そんなつもりはありません・・・」

謝罪の気持ちは皆さんに対して持たれているのでしょう・・・

申し訳ない気持ちであの場に行かれたことは間違いないと思うのです、否、そう思いたいのです。

勿論、声を荒げて意見される気持ちも最もだと思います。

 

私も一応住職として徳正寺を護持させていただいています。

多くのご門徒の方々に住職としてどう接していこう・・・

「オレが住職だ!」って偉そうにいくのか・・・流石にこれは違うやろ・・・って私みたいな者でも思う。

すれば、どうやって・・・

私の心の師は、誰とでもどのような人でも同じように接して下さいます。

勿論、私みたいな者にでも優しくして下さいます。

そうだ、こうやって接していこう!

レベルは違えども真似事でもそうしよう!

外面だけを飾り、どこまでも心から優しく出来るような私ではないのですが、

誰とでもどのような方でも年上でも年下でも同じ様に接していこう・・・

時には腹の中が煮えくりかえるようなようなこともありますが・・・

 

いつだったか、ご門徒に言われた、

「住職は、私とあの人との接し方が違う。あの人には親しくするが私には・・・」

そんなつもりもなく、その方に嫌悪感を持ったこともないのですが・・・

えっ、なんじゃそりゃ!って思い、「そんな気持ちはありません!」

って言うも聞いてくれず、「何を言うか!」っていう態度。

それでも頭を下げて帰ったことがありました。

何かそう感じることが私の態度にあったのでしょうね・・・

否、腹の中が見えたのかもしれません。

 

でも、正直これ以上のことを望まれても・・・

これが私にできるいっぱいいっぱいなのです。

お飾り住職のいっぱいいっぱい・・・

 

こんな住職で申し訳ない・・・