月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

安心散髪

2011年04月28日 21時19分40秒 | 仏々相念(住職日記)

 

いつものように・・・

 

大嫌いな散髪に行ってきました。

「どのようにしますか?こうしますか?ああしますか?・・・」

カットして下さる方が初めてだともの凄くストレスを感じます。

別に髪型にこだわりがある訳でもなく、どなたがカットしていただいてもいいのです、ただ、受け答えが嫌なだけで・・・

しかし、分かっていて下さる方だと「あ~だ、こ~だ」という必要がないのです。

「いつものようにカットしましょうね!」「お願いしま~す。」

これで目を瞑っていれば仕上がっているのです。

 

切り終わり立ち上がろうとすると、切っていただいた髪が床を汚しています。

「すいません、いつも伸ばし放題で・・・」

「心配せんでいいですよ!」って微笑んで下さいます。

 

伸ばし放題の髪もカットしていただき軽くなりました。

無意味にデカイ頭と顔です・・・少しでも軽くなれば首や腰の負担も違うかも・・・

 

そうだ!折角街に来ているので「太鼓まん」買って坊守とお茶しよう!

美味しい太鼓まん食べながら坊守が「それ、いつもの人のカット・・・?」

「ん・・・?そうだけど何か変?」

「んん・・・別に・・・」

こだわらんとは言いながら、坊守に言われるともの凄く気になるんだけど・・・


水仙之花

2011年04月28日 20時44分06秒 | 仏々相念(住職日記)

優しい方なんだな~・・・

 

「瓦礫となった家に帰ると庭にこの水仙が咲いていました。この水仙のように力強く生きていきます。」

被災された方が、お見舞いに来られた皇后さまにこう語り、小さな水仙の花束を・・・

「いただいていいのですか?」とお受け取りになられた。

優しく微笑まれ胸元の前に抱いておられました、次に訪問されたところでも、ず~っと。

飛行機の中でも、バスのなかでも、ずーっと手に持たれていたのではないでしょうか・・・

夜遅く皇居に帰られ、いただいた水仙を花瓶に入れられ愛でておられたとか・・・

温かい光を放ち、優しい香りのなかに、辛い現実の中にも命あることを喜び「ガンバってほしい・・・」そう思われたに違いない。

 

別に優しさに飢えている訳ではないのですが、こういう姿・話って大好きです。

ウルウルっと目からポロポロなみださまが溢れてきます。

 

このようにありたいですね・・・