月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

娘之願生

2011年04月15日 23時16分19秒 | 仏々相念(住職日記)

会いたくて・・・

 

まだ2週間しか経っていないのに、もっともっと時が流れているような気がしています。

愛しい娘に会ってきました。

 

ボソッとしか返事が返らない私なのにずーっと話してくれます。

日常の事・・・

学校の事・・・

友だちの事・・・

 

うちにあった何でもない日常の会話。

疲れてしんどい時でも娘の話に大笑いして和やかにしてくれていました。

「あ~・・・こうだったよな~」って、最高のひと時を過ごさせていただいたことです。

 

パターン化している私の行動をよく知ってくださっています。

至れり尽くせりの娘の心に甘えてきました。

 

学校に向かう愛しい娘の背中を見送りました。

願生っている姿に安心したんでしょうか、涙が出ません・・・

否、ダメ親父を知り尽くしていてくださるから、辛くても微笑んでいてくれたのでしょうか・・・

少しずつ強くなっていく娘にダメ親父も負けておれません。

娘が行った方向とは逆方向に向きを換え、「おっしゃ!」気合い一発入れて駅に向かいました。

 

こんな住職でも泣きながら参ってくれよとおっしゃってくださる方がいる・・・

何の力もない私ですが、早く帰って一生懸命お勤めさせていただこう!

お浄土のお飾りにならせていただこう!

 

娘が願生っているように、私も仏さまの願いのなかに生かさせていただきます。


再会握手

2011年04月15日 22時47分16秒 | 仏々相念(住職日記)

さがして・・・

 

本山へお参りするのも大変!

なにしろ全国から集われておられるのですからバスの数も半端じゃないのでしょう、

分単位で区切られ、「はい出て!はい、乗って!」てな感じでした。

だから指定された時間に合わせてバスを着けるのです。

 

当初、宇和島組は門前に停車予定だったのですがバスで渋滞となっており急遽、北境内駐車場へ・・・

凄いな~、大変だな~って何気にバスに乗っていますと見覚えのある男性が宇和島組のバス4台の様子を外から伺っているのです。

えっ、あっ、滋賀のご門徒さんだ!

飛び出して行き久しぶりの再会を握手しながら喜んだことです。

「門でね、捜していると駐車場の方に行ったので追いかけて来たんです!」

身体にしんどいところを抱えながらも駆けてきて人を掻き分け捜してくださるのです、この私を・・・

この私に会わんがために・・・

 

嬉しかったな~・・・

分刻みに行動が制限されているのでゆっくり話すこともできません。

あいさつ・身体の調子・奥様のこと・・・

御影堂に向かいながらほんの少しだけ話しました。

「そうそう、妻がご住職の写真を・・・って言うもんですから一枚いいですか?」

こんな住職の写真を撮っていただきお別れしました。

次は滋賀にお参りさせていただきますね!奥さんにもお会いしたいし・・・

 

会えてよかった!

待ち切れず、こちらに来て私を探して微笑んでくださるおはたらき・・・

気付いてよかった!

 


親鸞聖人

2011年04月15日 21時50分36秒 | 仏々相念(住職日記)

ジワ~・・・

 

ご縁をいただき親鸞聖人750回大遠忌法要にお参りさせていただきました。

午前午後と合せて7000人のお参りだったとか・・・

沢山のお参りでした。

 

きれいなお荘厳・・・

宇和島組は後ろの方でしたのでモニターを通してお内陣の様子を見せていただきました。

お勤めは「宗祖讃仰作法(音楽法要)」をいただきました。

折角のご縁に会いながら前日の船中泊が堪えたのでしょう睡魔が・・・

午後のご縁ってキツイ・・・

お勤めが始まるまで頭が揺れる揺れる!

意識も失いかけていました、駄目ですね・・・おもいっきり反省したことです。

いよいよ、お勤めに入り声を出すことができます。

 

親鸞聖人のお手紙に始まりお手紙に終わっていきます。

 

南無帰命頂礼  

極楽能化 弥陀如来

 

帰命無量寿如来 南無不可思議光・・・

 

声張り上げてご縁に会わせていただきます。

あまり思うこともなく、・・・

テンポよく、心地よく、念仏和讃をいただきます。

 

でも・・・最後、

ご門主が親鸞さまのお手紙を優しく拝読されます。

 

「この身は 今は としきはまりてさふらへば さだめてさきたちて 往生し候はんすれば

 浄土にて かならず かならず まちまいらせさふらふへし」

 

これは泣けました・・・

 

ご開山聖人が往生され750年・・・

今、あなたのご縁をいただき、あなたの前に座らせていただきました。

この若造に、優しく優しくおっしゃってくださるのですね・・・

「お浄土で待っているから・・・」

 

グヮ~って涙が込み上げてきました・・・

誰も見向きもしないようなこの私を、「お前を待っている・・・」そう、おっしゃってくださっている。

あ~、なんて有難いんだろう・・・

会える、必ず会える・・・そんなおはたらきのお浄土を教えてくださいます。

遠い、遠い世界でなく・・・ここに、いまここに!

 

眠気もいつの間にかぶっ飛んで、あ~・・・参らせていただいてよかった・・・

心地いいひと時をいただいたことです。

 


寺子屋のはなし

2011年04月15日 09時17分32秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
昨日のこと…
玄関の呼び鈴が鳴ったので出てみると…
可愛らしい女の子たちが六人、にっこり笑って立っていました。
中のひとりは先日のこども会にお参りしてくれた子です。

「ピアノひいていいですか~!!」
「はい、どうぞ~!! よくきてくれたね~!!」

さあ、それからはまあ、にぎやか、にぎやか!!

ピアノやキーボードを交代で弾いたり、
座布団を並べて前転の練習をしたり、(近頃は畳の上で転がることもないみたいです)
ホワイトボードにお絵かきしたり、

「おばちゃん、宿題してもいいですか~!!」
「えらいね~!!机出しましょうね」

長机を出して、みんな並んで漢字の宿題を始めます。

まるで、寺子屋です!!

時間はちょうど3時前。

「宿題が終わったらおやつにしますか~? みんなでパフェ作ろうか!!」
「わ~!!食べた~い!!」

先日のこども会のパフェの材料がまだあったので、子どもたちに好きなようにパフェを作ってもらって、
「いっただきま~す!」
「おいし~い!!」
パフェをほおばる笑顔は花盛りです!!

アイスクリームでひんやりしたので、次は境内で鬼ごっこ!
「おばちゃんも一緒にしよ~!!」
やるからには、本気で鬼になったり、逃げ回ったりしますが、なんせ後期アラフォー…かなりのキツさでした。
子どもたちも容赦してくれませんし…

こうして、なんやかんやと二時間半!
「本日の寺子屋は終業~」

「おばちゃん、また来ていいですか~?」
「どうぞ~、宿題持って遊びにおいでね~!!」

予定してやりかけていた用事はできませんでしたが、
こうして子どもたちが仏様のまえで走り回って遊ぶ姿に、お寺の本来の在り方がみえたような気がして、
とてもうれしく、楽しい時間でした。



みんなでパフェを
「いただきま~す!」