月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

百四之母

2011年07月04日 21時15分02秒 | 仏々相念(住職日記)

凄いよな~・・・

 

104歳の人生ってどんななんでしょうか?

キツかったろうな~・・・

しんどかったろうな~・・・

分からんなりにいろいろと思います。

 

子どもさんといっても御高齢であります。

でも、とても優しい御家族で一生懸命の介護でした。

 

お婆ちゃんの様子を伺うたびに涙いっぱいに話しておられました。

私のことも忘れてしまいましたが、いてくれるだけでいいんです・・・

 

何時だったでしょう・・・

念仏を大事にされていたお婆ちゃん、お念仏も忘れてしまいました。

そこで、「お婆ちゃん、一緒にお念仏申させていただきましょう!ナンマンダ~ブ、ナンマンダ~ブ・・・」

するとお婆ちゃんも手を合わせ「ナンマンダ~ブ、ナンマンダ~ブ・・・」

嬉しくてね!って泣きながらおっしゃっていたことを思い出していました。

 

それから・・・何年、願生られたのでしょう・・・

 

忘れてくださらん、親心・・・

例えこちらが忘れようとも、生きるがために掴むことに一生懸命になっている時であろうと、

ず~っと一緒なのです。

 

今日の喪主様の挨拶、よかったな~。流石だと思いました!

「母は、極楽浄土に往生させていただきました・・・」

そうでした、104歳の生涯をかけて息子さんにそこを伝え聞かされたのですね!

 

御苦労さまでした、これからもこの力のない住職ず~っと支えてくださるのですね!ありがとうございます。