月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

夫婦之道

2011年07月05日 20時48分06秒 | 仏々相念(住職日記)

なみだ様が・・・

 

104歳の母の御葬儀をお勤めになります。

優しい喪主様御夫妻も既に御高齢であります。

 

御焼香に進まれます・・・

始めにゆっくりと喪主様が出られ、その後を奥様が続かれます。

少し、御身体を弱くされておられる奥様を優しく待たれます。

御主人の横に寄り添うように御焼香される後ろ姿を見ながら涙が出ました。

 

何て優しい光景なんだろう・・・

104歳の母は、若くして御主人の死にあわれます。

それからはず~っと父親もしながらの年月だったのでしょう・・・

苦労して苦労して支えてくれた母。

その母を大切にしてくれた妻・・・

「ありがとう!」

母にも妻にもそんな思いの中で手を合わされていたように感じたのです。

 

お前がいて本当によかった・・・

 

「その手をかせよ、行くぜ すぐに夜が明ける・・・」(「長い旅」矢沢永吉)

そんな日を繰り返して来られたのでしょう・・・

 

大切にしたいな~って思ったことです。