月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

一一好物

2011年07月19日 19時55分05秒 | 仏々相念(住職日記)

ご命日には・・・

 

今日の愛媛新聞では、「てかがみ」という女性が投稿なされる欄の特集でした。

毎日楽しく読ませていただいています。

自分のこと、連れ添い、子ども、孫、ペット、趣味・・・いろんな思いを書かれておられます。

中には切ないご縁のことも・・・

 

「好物」という題で55歳の方が投稿なされていました。

その方とお母さん、妹さんは好物が似ており酸味の効いた味付けが好きなんだとか・・・

一方、父は甘党であり食堂に入ると注文するのはかつ丼かうな重なのだとか・・・(私と重なります)

あんぱん、ジャムパン、お饅頭・・・みんなが父の好物を持ち寄り山のように並んでいる。

もう、お亡くなりになっておられるのでしょう・・・

それら好きなモノを食べることができない状況になっておられガンバられたのかもしれません。

「もう、何を食べても大丈夫」・・・

そう思いながらお供えされるにつけ涙のスイッチが突然入ってしまう・・・

 

じいちゃん、あなたの好物を一つ一つ月命日に食べることにしました。

「おう、いいよ!」そう言ってくれるよね。

 

晩年、食べれなかったからせめてお供えだけでも好きなモノをして食べていただこう・・・

この方が何宗か分かりませんが、浄土真宗ではそういう気持ちでのお供えは間違っているとされるのかもしれません。

亡くなった方がそれを食べるという御教えではありませんし、仏さまもそれを欲しておられる訳でもなく、やっぱりお飾りはお浄土のお荘厳ですから・・・

でも、そうすることで仏さまの前に座ることができるのであれば、それはそれでいいのではないか・・・

そうしながら必ず気付くこともあるのではないでしょうか・・・。

 

大切な方が好きだったお饅頭・・・お華足に御飾しお供えします。

美味しそうに食べる姿を思い出しつつ、日々の思いを浮かべます。

聞いてもらいたいこと・・・嬉しいこと、辛いこと、悲しいこと、悔しいこと、いろんな思いを引っさげてそこに座る。

あなたはこんな人生を全部分かって下さっていて・・・常に先手で、いつでもどこでも・・・

ありがとう!よう参ってくれたね・・・これからも一緒だから、大丈夫、大丈夫・・・

流す涙の一粒の中にそんな優しさに出会っていくのではないか・・・立ち向かい下さるおはたきの真っただ中に・・・

 

おさがりさんを手に持ちながら、「あんなこともあったよね~」って泣きながら笑ったらいいんですよ・・・

私は、そう思います。


気合十分

2011年07月19日 19時37分08秒 | 仏々相念(住職日記)

さあ、来~い!・・・

 

台風6号が接近しています。

7月の台風では最も大きな台風だとか、しかも速度が遅い・・・

昨日の時点では宇和島近辺で右折するという予報がでていました。

その角度も半端ない角度で、そんなんあり!?

 

こりゃ、大変とばかりに出来るだけの抵抗を試みます。

と言っても、すだれを外し雨戸を閉めるくらいなのですが・・・

後は、来るなら来いってな感じです・・・内心はビクビクしているのです。

 

今、もの凄く凪いでいます。

今夜にかけて愛媛に接近ということですが、もう高知沖を西に進んでいるようなのでこのまま終わるのかと・・・

安心します、「よかった~、大した事もなくて・・・」

後は、どうなろうと考えないのです、コイツは・・・

目前のことばかりです。

また発生すればビクつくのですが・・・

 

いつも思います、嫌なヤツだって・・・