月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

敗北之涙

2011年07月27日 19時53分44秒 | 仏々相念(住職日記)

よっしゃ、いける・・・

 

息子の高校の野球部がガンバっています。

今日は準々決勝、相手の高校も強豪なのでしょう・・・

 

偶々点けた時に、息詰まる攻防・・・私みたいなものでも釘付けになっていました。

9回表まで4-0でリードしていましたがその裏に4点獲られ追いつかれるのです。

結果、延長で4点獲り勝利を掴む。

 

いいですね、白いボールに日々の積み重ねのすべてをかける・・・

負ければ終わるのです・・・

流れる涙の中に何を感じるのでしょうか・・・

 

私は、最後の総体で敗北した時、涙が出ることはありませんでした。

「やっと終わったな~・・・やっと解放されるんだ・・・もう行かなくていいんだ・・・」って思ったことだけは覚えています。

元々好きで始めたスポーツではありませんでしたし、今でも好きになれません。

でもなんやかんやで中1から高3まで続けましたよ・・・

自分でもよく続いたと思うことです、ある意味真面目だったんでしょうね・・・

いやいや、やっぱり友だちが支えていてくれたからなのでしょう。

 

それ以来、スポーツらしいスポーツはしたことがありません。

ウエイトトレーニングはしていましたが、椎間板ヘルニアが発症し何もできなくなるのです。

 

でも、その6年間でお育ていただいた体育会系の心は染みついていますもんね、低いレベルでも・・・

彼たちのように涙を流すことはなかったですが、な~んとなく分かるんですよね・・・

だから今頃になって一緒に涙が流れるのです。

 

まだ、他にできることがあったんじゃないか・・・

 

それなりに年を重ねてきたということでしょうか・・・

さぁ、これからどう生きる・・・


お念珠リメイクのはなし

2011年07月27日 19時01分47秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
切れてしまったお念珠のリメイクをしました。

もとは白い房の二連珠だったのですが、
「単念珠に…」というご依頼でしたので、単念珠と腕輪念珠をつくることにしました。

単念珠は、透明の珠に明るいオレンジ系の色糸を通し、紐は二色使いの四本で丸組結びをしました。
腕輪念珠は黄色いゴム紐でかわいらしく結びました。


お話を伺いますと、このお念珠は、その方のお母様がご往生された時に手に掛けられていたそうです。

お母様の大切な大切な形見のお念珠です。

このお念珠を掛けて阿弥陀様にお参りをされていたお母様のお姿を思い浮かべては、微笑まれるのでしょうね。

あの悲しくてつらいお別れの様子を思い出しては、涙されるのでしょうね。

「母ちゃん…母ちゃん…」と…

切れてしまったお念珠も、つなぐとまたまんまるい輪になりました。
みんな真ん中の大きな親珠につながっています。

すべてのいのちを阿弥陀様がつないでくださっているように…

死しても消えない確かなつながりを、このお念珠を掛けてくださるひと時に感じていただきたいな…と思います。


さて、残りの珠は…

その方は三姉妹さんですので、珠を組み込んだストラップを3本編んでみました。

むかで結びや平結びで、それぞれデザインを変えて…

完全にオリジナルなのですが、気に入ってくださるでしょうか?



いかがです?オリジナルストラップです!