月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

微笑御飯

2011年07月14日 21時20分00秒 | 仏々相念(住職日記)

ブログにどうぞ・・・

 

いろいろと案じてくださる娘が題付きで写真を投稿してくださいました。

お昼頃、布教先から笑いながら電話を掛けてきた坊守・・・

「御飯の写真、見た?可愛いよ!送ってもらいんさい。」

訳も分からず、ゴソゴソしておりますと夕方、娘からメールが送られてきました。

 

ボツボツ自炊しながらガンバっている娘。

「さぁ、いただこう・・・」って手を合わせた時にでも気付いたのでしょうか・・・

可愛く微笑んでいる御飯がいます。

偶々、そう見えるだけなんでしょうが、可愛いものです。

 

アンパンマンが自らのあんパンを食べさせ力を与えるように、この微笑む御飯ちゃんも娘に力を与えてくださったことです。

ひょっとしたら食べ難かったかもしれませんが・・・

 

お米にも命がある・・・

その命をいただいて生かさせていただいている私。

本当に「感謝」せずにはおれません。

 

偶々、今日のご縁をいただいたところでもそのようなお話をさせていただいたことです。

間の休みでは、今月の始めに近所にできた回転ずしの話で盛り上がりました。

「そうそう、あの流しずし・・・」って参られていたお婆ちゃんがおっしゃる。

「気持ちは分かる!」って大爆笑でした・・・

確かに舟に乗って運ばれるスタイルの店もあるそうですが、その類ではなく・・・

そう言えば、そんな話をしながら私も携帯電話の「ドコモ」のことを「ドコデモ」って言って笑われたこともあったな~って思い出していました。

 

その回転寿司の新聞広告によると、お皿にセンサーがついていて鮮度が悪くなると自動で廃棄されるのだとか・・・

確かに客としては新鮮なものをいただきたいので歓迎するところなのでしょうが、どうなんでしょう・・・

コンビニのお弁当の時間制限みたいなものもしかり・・・

どこも会社のトップの方針なのでしょう、そうすることでお客さんが来てくださる。

勿体ないのは分かっているのですが、店長さんもどうしようもないそうです・・・

 

昨日の新聞でしたか、海外では農作物の不作で食べることもできないところがある。

この日本でも餓死する人がいるのです。

あの「ホタルの墓」のせっちゃんのように・・・

ひもじくて・・・ひもじくて・・・

この国も又そのようになってしまうのではないでしょうか・・・

 

一粒の命を拝むようにいただいてみませんか・・・

一口いただいては「ナンマンダブ・・・」、一口いただいては「ナンマンダブ・・・」

少しの量で満腹中枢を刺激されお腹いっぱいになって一石二鳥になります。

 

今ここに、きれいに白く輝く御飯がある・・・ありがとうございます。