月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

明朗性格

2013年02月18日 20時26分12秒 | 仏々相念(住職日記)

ガハガハガハ・・・

 

今日は「雨水」だそうです。

雪が雨にかわるころ・・・

その言葉のように、南予地方は暖かな一日でした。

18度近く・・・春の気温。 

常例法座をお勤めさせていただきました。

 

朝早くに携帯が鳴ります・・・

「今日、あるんじゃろ・・・お参りさせていただくけんな~」って、遠方の総代さん。

「お勤めさせていただきま~す。雨ですから車、気を付けてお参り下さ~い。待ってますね!」

 

総代長さん、一番乗り。

「よ~お参りで~す。今日は暖かいですね~。」

喚鐘を打てども他にお参りがありません。

よかった・・・総代長さんだけでもお参りいただいて・・・

そう思いつつお勤めさせていただいていました。

 

あれ~、Hさん・・・来られんな~・・・

お電話下さったほどだから忘れたということもないでしょうし、

もしかしたら何かあったのかな~・・・って思いつつ正信偈も終盤。

ドンドンドンって前拝の階段を上がる足音。

お~、来られた来られた・・・

ホッとしました。

 

「バイパスで交通事故があったらしくて国道で来たんだけど凄い渋滞!

これは遅れてしまうが~って思いながらも止める訳にもいかないし・・・ガハガハガハ・・・」

「ま~、ようこそようこそ!」

 

お陰で穏やかで賑やかなひと時をいただきました。

「ワシな~、暗いの嫌いでな~・・・

苦しいけれどもどうせ生きるのなら笑って生きたいもんな~・・・ガハガハガハ・・・」

 

本当にいつも穏やかに朗らかに笑ってくださいます。

コイツみたいなものでもそんなに接してくださるのです。

だから、一緒にいるとコイツも大きな声で「ガハガハガハ・・・」

ん~・・・これ、笑っていい内容か~って思いつつも、「ガハガハガハ・・・」

 

総代長さんも話好きなので、

お参りは2人でしたが賑やかなひと時になりました。

 

コイツもあんなに朗らかな性格ならよかったのですが・・・

すれば、悲しみに沈む方々を微笑ますことができたかもしれません。

氷のように冷たくなった心をやんわりと溶かすこともできたかもしれません。

 

なろうとしてもなれるはずもなく・・・

努力もせずに申し訳ない・・・

 

肩の力が抜けるようなひと時をありがとうございました。