月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

祖父之声

2013年02月25日 20時58分29秒 | 仏々相念(住職日記)

懐かしいな~・・・

 

かなり以前には本堂のお荘厳をさせていただきながら

祖父の法話のカセットを良く聞いていました。

ながらで申し訳ないことですが・・・

今でも偶に祖父の法話のフレーズが出てきたりします。

 

いつ頃からでしょうか、

カセットデッキの調子が悪く聞くこともなくなっていました。

 

黙々と・・・

ということにはなかなかならず、掃除すら一心にできません。

ウダウダグチグチ・・・

静かな空間で、いらぬことを考えてしまうのです。

これはこれで本堂の「よさ」なんでしょうが・・・

 

去年の御講さんよりカセット復活。

恩師の声を聴きつついいひと時をいただいていることです。

 

今日、何気に祖父のカセットが目につき聞いてみました。

お~、懐かしいな~・・・

顔、雰囲気、香り等々思い出していたことです。

 

コイツにとって祖父の法話は「念仏の雨」だったのでしょう。

コイツの人生に少しずつ少しずつ浸み込んでいたのです。

よく聴聞していたということではありません。

でも、廊下を歩いていたりすると何気に聞こえていたつぶやくような法話が少しずつ・・・

 

そして、母型の祖父のご縁を通し、この祖父の法話に出会うのです。

コイツの「信心の川」となった気付きの瞬間でした。

この瞬間なくば、恥ずかしい有様のまま慚愧することもなかったかも知れません。

 

願生れ・・・

そう聞かせていただきました。