月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

生死之絆

2013年07月02日 20時21分41秒 | 仏々相念(住職日記)

ここに・・・

 

人の力って大したことはないのでしょう。

煩悩の満ちた汚いモノ。

でも、そのモノに支えられ立ち上がれるということもある。

確かにある。

 

愛しき娘が7か月でありました。

可愛い時です。

忘れてかけているその重たさ、温もり・・・

嬉しかったな~・・・

壊れるようなものを触るように頬や手を触っていました。

 

そんな時、まさかの坂に愕然とし泣いた時がありました。

阿弥陀ほとけの御前に座りつつ泣かせていただいた。

コイツの腕にはその幼き愛しいいのち・・・

機嫌もよかったのでしょうか・・・

泣くこともなくコイツのぎこちない腕の中にいてくれた。

あの温もりはコイツを少し優しくしてくれて安心して泣かせていただいたことです。

 

温もりを感じ一人じゃないと気付く。

温もりを感じ立ち上がる。

 

そう思うと満更人間捨てたもんでもなく・・・

 

でも、いつも心に余裕がある訳でないのでいけませんね・・・

いっぱい、いっぱいになると他人のことなんてってなっちゃいますから・・・

 

そんな迷いの世界においてず~っとつながっている絆。

今も尚つながっている絆。

 

合わす手の温もりに優しきおはたらきを感じつつ今日を生かさせて頂こう。