もう思い残すことは・・・
80歳も過ぎ大切なご子息の往生のご縁にあう。
ご主人も往生なさっておれます。
息子様の家族は大阪ですのでこちらで一人暮らしであります。
年月は過ぎれどやっぱり涙が溢れ出る。
もう泣きません・・・
そう言われた一言が耳の底に消えません。
大粒の涙が次から次へと頬をつたいます。
夫を思う気持ち・・・
息子を思う気持ち・・・
温かく優しく「あ~・・・」ってため息が出るようでした。
ず~っと家族3人で一緒にガンバってきました。
お浄土で2人も会っている。
私も一緒に会うことができる。
そう思うと何も思い残すことがありません。
そう聞きながら、一瞬、
「あ~、なんか投げやりになっているのかな~」
って思っていると、
「でもね、このいのち、お父さんや息子が大切にしてくれたいのちです。
だから、生き抜こうって思っています。」
嬉しく思うと同時に感動しました。
そうですよね・・・
願生って生きぬかさせていただきましょう。
辛いこと、悲しいこと、痛いこと・・・
これからも沢山ありますけど、
「大切に生き抜いてくれよ。決して一人にはしないから・・・」
その声を聞きつつ・・・
合わす手に感じつつ・・・
今日を生かさせていただきます。