月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

息子鼻歌

2013年07月14日 19時51分10秒 | 仏々相念(住職日記)

モグモグモグリ~ン・・・

 

今でも人気のあるアンパンマン。

子どもたちのアイドルです。

お腹を空かしている子どもあれば自らのアンパンを与えます。

優しいヒーローです。

 

ウチの子どもたちも大好きで観ていました。

娘はロールパンナ、

息子はモグリンとダダンダンが大好き。

 

娘は坊守お手製のロールリボンを手に成りきります。

言うまでもなく相手になるのは息子、

やっとたっちができる頃の息子にジャングルジムのテッペンから振っていました、当たらないように・・・

そこは優しい娘ですから・・・

 

息子がアンパンマンに夢中になるころは娘はセーラームーンになっているのですが、

息子は姉のように騒ぎません。

愛用の「せんせい」(黒板)で只管出てくるキャラの絵を描いていた。

中でも数多く描いていたのがモグリンとダダンダン。

鼻歌を歌いながら楽しそうに描く姿が懐かしいです。

 

モグリンはモグラのロボット・・・

地底深く潜っていきます。

 

今日、法務に出掛けるのに本堂の前に咲く花に目が向きます。

あっ、これ咲いてるけど・・・何?ユリ?

なんて見ているとセミの抜け殻が・・・

 

お~・・・

 

7年程の土の中・・・

出てきたんだね。

今頃どこかで鳴いていますか・・・

僅か、1,2週間のいのちを精一杯生き抜くのでしょう。

 

コイツもまた同じ・・・

今生にいのちいただくまでどれほどの迷いの世界を経巡ったことでしょう。

この世界もまた迷いの世界ではあるがお陰で仏さまのおはたらきに気付かせていただく今をいただきました。

儚きいのちの中に希望を持ち生き抜くことができます。

 

さあ、コイツも今生のいのち尽きればお浄土に往生させていただきます。

 

そんなことを思う今日のスタートでした。

 

今日、ず~っとモグリンやダダンダンを描く時の幼き頃の息子の鼻歌が耳から離れません。

家族依存症です、コイツ・・・