月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

単調作業

2013年09月14日 19時46分07秒 | 仏々相念(住職日記)

この単調さが・・・

 

大切な御仏飯米。

ご門徒のおはたらきを頂いて毎年多くの御仏飯米をお供えくださいます。

 

粗末にならないように気を付けているのですが

今年も虫が・・・

ザワザワザワザワ・・・

発見が早かったのでいつもより少なめ。

 

午前の法務を終えて急いで外に担ぎ出す。

一時、鐘楼堂をお借りして・・・

シートを敷いてその上にかえします。

 

出てくる出てくる・・・

 

黙々と虫を除去します。

考えることもなくただ只管に篩にかけます。

 

頭を使わなくていいので単調な作業は嫌いではありません。

 

開いている穴からポトンポトン・・・

コイツのようです。

コイツ、篩に掛けられたら真っ先に落とされます。

落ちたくないよ~ってしがみ付けど落ちてしまいます。

 

その姿をず~っと見ながらシャカシャカシャカシャカ・・・

 

阿弥陀さまの救いは一対一。

「衆生ごと」にとおはたらき。

全部まとめてって救うのであればコイツは救われようはずはありません。

 

今までは食糧いっぱいの真っ只中。

篩にかけられ広き世界に出たものの今生の厳しさに出会うのでしょう。

お腹空いたな~って今頃餌を探しているかもしれません。

或いは、外敵に狙われビクビクしているかも・・・

 

生きるって大変だね。