月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

鎖骨粉砕

2013年09月17日 20時08分15秒 | 仏々相念(住職日記)

ちょっと、肩押してくれる・・・

 

今日は常例法座をお勤めさせていただきました。

坊守といつも試行錯誤、

こうしたらどうだろう・・・

ああしたらどうだろう・・・

そんなことを話しては御縁に会わせていただきます。

 

「ご院さん、宗祖讃仰作法(音楽法要)のお勤めをさせていただましょうよ。

 メロディーもいいし、歓ばれるかもしれませんよ。」

「そうやね、そんじゃやってみようか・・・」

コイツも嫌いじゃないお勤めです。

正信偈も聞きなれたメロディーですし

和讃・お念仏も口ずさみ易いメロディーです。

 

お参りくださるご門徒はスタンダードなお勤めにやっと慣れたくらいですので

どんなものかな~って案じていましたが・・・

一生懸命に発声して下さっていたので嬉しかったです。

耳の底に残る優しいメロディーでお念仏をよろこべればいいですね。

 

コイツにおいても正直、一生懸命・・・

ウロウロになりつつもあたたかいひと時をいただいたことです。

 

忘れていた感動・・・

 

最後の御消息の有難いこと。

ご門主や他のご住職の声では聴いていたものの自分で拝読させていただいたのは初めてでした。

 

言葉になりません・・・

 

あ~・・・

コイツを待ってくれている。

御浄土で必ず会わせていただける。

込み上げる感動・・・

 

オレ、お念仏に出会えて本当によかった・・・

 

これ伝えなくては・・・

2年前の感動・・・

あれがどうのこれがどうのと世間の雑事に振り回されすっかり忘れていました。

一人でも多くこの感動に出会ってほしい・・・

 

だから、一つ一つのご縁をコイツの全力でお勤めさせて頂かなくてはいけません。

一期一会ですから・・・

その方々にとって最後になるかもしれませんから・・・

その一回が勝負ってとこあります。

感動もなく終わってしまっては申し訳がありません。

でも、なかなか・・・

 

舌足らずで口下手住職にとって如何に伝えていくかってところです。

この感動をダイレクトに・・・

コイツが感動したそのまんまを聞いていただくしかなくて・・・

それしかありません、コイツ。

 

今日のご縁、有難かったな~・・・

 

お陰で法話にもなりませんでしたが・・・

言ってることハチャメチャなんですけど、

言葉にならない感動ってありますから・・・

 

夕方、いつものようにお荘厳させていただいていると

左肩に違和感を感じました。

あ~、筋違えたかな~・・・ってブツブツ。

時間が経つにつれ痛みが増します。

 

夕食をいただいた後、お片付けを手伝っている娘がいたので、

「ワルイ、ちょっと肩押してくれる?」

娘のマッサージは気持ち良いのです。

ピンポイントに絞って押してもらいます。

眠たくなるようなひと時・・・

でも、長くなると申し訳ないので「ありがとう・・・」

そう言っても暫く揉んだり叩いたりしてくれて・・・

 

終いには軟弱親父に喝を入れるが如く

鎖骨も砕けよとばかり太鼓の乱れ打ち。

 

「すんません、もう堪えて下さ~い」

 

秋の涼やかさが身に染みて涙腺が弱まるのか、

はたまたあまりにも痛くて涙が出るのか・・・

 

また会えるところがあると心通わせることって涙が出る程嬉しいことでした。

どのような別れがこようとも、

 

いまが確かなんですから・・・