月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

手紙のはなし

2009年11月28日 00時07分56秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
先日ご門徒さまから2通のお手紙が届きました。
どちらも心のこもった丁寧なお手紙でした。
手紙っていいものだなあと思いました。

わたしは、字を書くことが苦手です。
姿勢が悪いので、どうしても歪んだ字になります。
はずかしいかぎりです。

そういうことも理由の一つですが
近頃は、携帯電話のメールで気軽にやり取りをしますので
あらたまって手紙をしたためるということがなくなりました。

でも、いただいたお手紙が本当に素敵で丁寧だったので
お返事を書かなくちゃ・・・と思いペンをとりました。
書きたいこともたくさんあるし、書き損じては便箋がもったいないので
下書きをして清書に臨みました。

きれいな便箋に、自作の阿弥陀さまと蓮の花のの消しゴムはんこを押して
書きやすいペンを持ち、「一筆参らせます。」
姿勢を正して、一字一字下手ながらも丁寧に書きました。
途中、何度も頂いたお手紙を読み返しながら
ご門徒さま方のお顔を思い浮かべます。

手紙ってほんとうにいいものですね。

昼までかかってようやく書き上げ、封をして
ポストに投函しに行きました。

明日には届くかしら。
「ありがとうございます」の気持ちをこめたお手紙が・・・

宣説仏語

2009年11月27日 19時39分15秒 | 仏々相念(住職日記)
この一言・・・

今日の海外ニュースで
20数年意識不明とされていた男性、
でも脳波はしっかりしており周りの人々が何を語り何をしたのか
全部分かっていたとか・・・
孤独の辛さを機械を通して語っておられた。

耳から聞こえる一つ一つの言葉に
いろんな思いを持たれておられたでしょうね。

島根県の光善寺様が発行されていたはがき通信に
「ことば」という月のはがきがあります。

ことば   イライラしていると、ことばもトゲトゲしてきます。
      ココロがことばにあらわれるのですねー

一つのことばで けんかして
一つのことばで なかなおり
一つのことばで おじぎして
一つのことばで 泣かされた
一つのことばは それぞれに
一つの心を   もっている

反省しきりです。
その言葉、聞かれていますよ・・・

恥ずかしいですね。

できることなら大切に発したいですね、この一言・・・     

現実逃避のはなし

2009年11月26日 21時36分17秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はいつもに増して家がにぎやかです。
高2の娘と中2の息子がふたりして「わーわー!きゃーきゃー!」遊んでいます。
しかも・・・しょーもない遊びなのです。
ピンと張った紙を指で弾いて破る競争(?)をしたり、
ひたすらに「あっちむいて、ほい!」をしたり・・・

ふふふ・・・これは間違いなく現実逃避です。

息子は明日が期末テストの最終日。
娘は月曜日からの期末テストに向けてのテスト期間中。

やらなきゃいけないこと、あるんじゃないの?・・・
と、思いつつ、
たのしいこのひとときが、たまらなく好きです。
それに、ふたりきりの姉弟だもの。
ずっとずっと仲良く支え合って生きてほしいと願うばかりです。
ふたりが大人になったとき、
こんなことも思い出してまた笑うのかなあ。

さて、遊んだ後は集中して・・・

あれ?
仲良し姉弟は『ケンミンショー』を見ながら盛り上がってるのですが・・・

光明遍照

2009年11月26日 20時21分43秒 | 仏々相念(住職日記)
大きい手やね~・・・

まだ昨日の「だすな~」が引きずられています。
本人はいったって真面目だったのですが、
それがまた楽しかったらしく・・・
まっ、楽しく夕食も頂けてよかったです。

先日参らせて頂いた御門徒のお宅の御仏間に
私の継職の時に写した家族の写真が大きく引き伸ばし飾って下さっています。
恥ずかしいのと嬉しいので暫くその当時のことを思っていました。

5年前のことです・・・
たった5年、されど5年。
当時、一番小さかった息子は私を抜く様になりました。
辛うじて顔の大きさで親父の威厳?をキープ・・・
娘も坊守を追い越し、
今では、坊守が一番小さくなってしまいました・・・
でも、存在感はやっぱり坊守が一番!

今日は、話の流れで手の大きさを比べてみました。
皆の手と手を合わせて子どもの成長を感じ、
温もりを感じては、ここに居てくれることを感謝した。

有難い・・・

いま、今、現在を仏さまに照らされて育まれてきました。
笑っている時も泣いている時もケンカしている時も、
ひと時の休みもなくずっと・・・

気がつけば大きくなっていました。
顔だけでなく、態度まで・・・
申し訳ない・・・

これからも大切に生かさせて頂こう・・・

それにしても娘の手の大きいこと・・・      

昼のお月さんのはなし

2009年11月26日 00時35分18秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はいいお天気でした。
午後からは気温も上がり
とてもあたたかかったので
自転車で出かけることにしました。

めずらしく雲ひとつない青空です。
風もなく、はおっていた上着が暑いくらいです。
歩道のアップダウンもなんのその。
軽快に好きな歌を口ずさみながら走ります。

ふと、空を見上げると
青い空に、白いお月さんをみつけました。
半分のお月さんです。

昼のお月さんをみつけると
なんだか心が弾みますし
なつかしい人に会えたような気がします。

坂村真民さんの詩にもありました。

  『昼の月』
  
  昼の月を見ると
  母を思う
  こちらが忘れていても
  ちゃんと見守っていて下さる
  母を思う
  かすかであるがゆえに
  かえって心にしみる
  昼の月よ
    
    坂村真民『花ひらく 心ひらく 道ひらく』より

あ、お月さん こんにちは!
今日も張り切ってますよ、わたし!