月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

如是我聞

2009年11月25日 20時22分13秒 | 仏々相念(住職日記)
サザエさんってゆかいだなぁ~・・・

生まれてこの方、日曜夜6時30分といえば
「サザエさん」

子どもの時もよく見ていたし、
今も子どもたちが楽しそうに見ている。
その横で私も・・・
本当に楽しい番組ですね!

昨日、DVDに録画していた番組を見ていると、
サザエさんのエンディングの歌詞がでるのです。

「えっ、歌詞違うやろ!!!」

朝、そんなことも忘れていて、
久しぶりに皆揃った夕食の時、

「おっ、そうそうサザエさんのエンディングの最後の歌詞って、
 さざえさんは、ゆかいだすなぁ~・・・だよね・・・」

「それは違うやろ!いつの時代てやー!!」

もうボロボロになるぐらい言われるや、笑われるやら・・・
散々な目に遭いました。

当の本人は疑いもなく「だすなぁ~」で数十年・・・

直ぐにDVDで立証させられた・・・
正しく「だ なぁ~」でした。
大笑いさせて頂いた。

ちゃんと聞かせて頂かないと大変なことになります。
「後生の一大事」聞き誤ることのなき様に・・

恐るべしサザエさん・・・


若有栽縫

2009年11月24日 22時13分04秒 | 仏々相念(住職日記)
ごめん、また踏んでしもーた・・・

立居振舞が悪いのでしょうね、
お衣の裾をよく踏んでしまいます。

バタバタしていてドアのノブに袖を引っ掛ける。
輪袈裟を引っ掛ける・・・

「ビリッ!」「ブチッ!」

「ワッ、またやってしもうたーっ」

坊守に言えばいいや・・・
「ごめん、また縫っとって・・・」
「ワァ、これはひどいね・・・」

すぐに裁縫道具を出し縫って下さる。
太陽の光に向かいひと針ひと針・・・

縫物をしている坊守の側にいると優しくなれます。
ホッとできるのです・・・

私の祖母は夜遅くまで裁縫の仕事をしていました。
両親が仏事に出て帰りが遅いと
寂しかったのでしょうね、いつも祖母の部屋に行っていました。
今頃だとストーブガンガンに焚いてて、
そのストーブの前でいつもウトウトしてました・・・
その側でテレビを見ながら針を進める・・・
時々、糸をベンベン鳴らしながら・・・

あの寂しさを抱えながらのひと時に帰るのでしょうか・・・
懐かしいなぁ~

この時季、坊守の指は切れてしまいます。
ちょっとサカムゲになっても痛いのに・・・
親指が切れてるからリモコンキーも押せないのに・・・

申し訳ない・・・

チラッと坊守のお衣に目が行くと、
解れたところを安全ピンで仮に留めていた・・・

痛いのにゴメンヨ・・・                           

ガーデニングのはなし

2009年11月24日 21時33分31秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日は午後から雨が降るというので、曼珠沙華(彼岸花)の球根を植えました。
曼珠沙華といえば、秋のお彼岸の頃に一斉に真っ赤な花を咲かせるのですが、
お寺の境内にもあったらいいなあ・・・と言われたご院さんのひとことを覚えていてくださったご門徒のHさんが、
先日ご自宅のまわりの曼珠沙華の株を掘ってくださったのです。
たくさん掘っていただいた株を、境内のあちらこちらに植えました。
さて、来秋のお彼岸のご法座の頃には、真っ赤なお花が咲いてくれるでしょうか?
予報通り午後から雨が降ったので、しっとりと土になじんだことでしょう。
あとは、おひさまや風にもお願いして、たのしみに待つことにしましょう。

土いじりをしたついでに、花壇の手入れもしました。
夏の間、ぐんぐん伸びて、にぎやかにピンクや白のお花をつぎつぎに咲かせてくれた日々草・・・
もうそろそろ、ビオラやチューリップを植えたいので、思い切って全部引いてしまおうかと思ったのですが、
まだやっぱりかわいいお花を咲かせてくれているので、結局そのままにしておきました。
ビオラはプランターにでも植えることにしましょう。

お花たちは、本当にひたむきに、正直に、おひさまの方へ伸びてゆきます。 
だから、そのすがたに感動するし、うつくしいと思うのでしょうね。  
わたしたちも、そうありたいのですが・・・

寝っころがったお月さんのはなし

2009年11月23日 23時19分06秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はI講中のお取り越し法要でした。
昼のご法座は、小学生の子どもさんたちも含め、ご家族でのお参りも多くありました。

大人も子どももみんな阿弥陀さまの方に向きをむけさせていただいて
ながいながい時の流れのなかで伝え続けられたお念仏のご縁にあわせていただきました。
親鸞聖人もご家族やお同行といっしょに、こんなふうにあたたかなひとときをお過ごしになられたのかな・・・と
はるか800年もの昔のことを偲ばせていただきました。
ご縁の最中に、おつとめをしている在りし日の父の背中と、いつもわたしたち姉弟の傍でお聴聞をしていた母の姿を思い出し、
涙があふれてきました。
この両親に育てていただいてよかったなあ・・・と。
昨日今日と、里のお寺の報恩講がつとまっているので、そんなことを思ったのかもしれません。

今日ご縁にあってくださった子どもさんたちも、いつかこの日のことを思い出してくれるでしょう。
よろこびにつけ、かなしみにつけ、お念仏はいつも生きる力となってくださるのだから。

夜のご法座もおだやなにおつとめさせていただき、家への帰り道・・・
西の低い空に、明るい星と向かい合った、寝っころがったお月さんをみつけました。
なんだか、鼻唄でも聴こえてきそうなほどくつろいだ感じのお月さんでした。
  心配いらないよ・・・
  ここにいるから・・・
お月さんの声が聞こえます。
それは、父の声であり、母の声であり、友の声であり、親鸞さまの声であり
阿弥陀さまの声でありました。


生死一如

2009年11月23日 22時36分59秒 | 仏々相念(住職日記)
私が先に死なないように・・・

101歳の母を大切に看ておられる息子さんご夫妻。
息子さんと言っても80歳代・・・
老老介護です。

ここ1年程は、病院で寝たきりの状態。
体調が良ければ呼びかけに目を開けるが殆ど閉じたまま・・・

でも病院に行けば会える・・・
その手に触れることができる・・・
温もりを感じることができる・・・

母はしんどいでしょうが、そこにいてくれて嬉しいのです。

自分に生きることを教えてくれた母・・・
自分にお念仏を教えてくれた母・・・

今は一緒にお念仏申させて頂くこともできなくなりましたが、
そこにいてくれて嬉しいのです。

優しく微笑まれながら語って下さいました・・・