前にも書いたことだけれど、僕の曲からは、風景が見える、と言ってくれる方が多い。
僕にとってはとっても嬉しい褒め言葉だけれど、この間、「Willow Farm」を聴いてくださった女性から、
「昔の懐かしい思い出が溢れて来て、涙が出た」
と言われた時に、今更ながら、あらためて、その意味を考えた。
音を聞いて、そこに風景を創造する感性の内には、センチメンタリズムが溢れている。
センチメンタリズムと言う言葉自体は、あまり良いイメージではないけれど、
「昔の懐かしい思い出が・・・」と言われて、音楽を聴き、創造する風景の中に、
生き物の特権として感じることが出来る、切ないまでの感傷を、僕はとても素敵に思う。
そして、これからも、風景を感じることのできる作品を、少しでも多く作って行きたいと思うのだ。
写真はすべて阿蘇。