幕末は倒幕派ですか?佐幕派ですか?と聞かれたら、佐幕派ですと答える「つねさんぽ」。今回は、足立区にある金子家を訪ねる「つねさんぽ」です。
さて、この金子家とは何ぞや、というと、時は幕末、鳥羽伏見の戦いで敗れた旧幕府軍が北へ東へと戦線を移している最中、新撰組も近藤勇は大名扱いとされ甲府に向かいました。甲府をものにできたら、甲府は近藤のものになるからです。甲陽鎮撫隊と名を改め甲府を拠点とせんと向かったはいいものの、すでに甲府は新政府軍の勢力下となっていました。敗れ追い出され追われる新撰組は、この足立の地へと流れついたわけです。
流れついたは良いものの、迷惑なのは金子さんなわけで、最初「さる屋敷の姫君が宿を求めている」ということだったらしいのですが、いざ迎い入れたら近藤勇と土方歳三with新撰組。しかも20日も居座られ、軍事演習はするわ、村の人々総出で炊き出ししなきゃならないわで、てんてこ舞い。やっと出て行ったと思ったら、もらったのはわずかのお金と、近藤勇の写真(プロマイド?)「おまえは、剛田武か!!」と思ったのもつかの間、近藤勇はその先の流山で捕まりのちに処刑。金子さんは新撰組を匿ったということで厳しい取り調べをうけたそうな。そんな金子家なのであります。
金子さん多し
この地を開拓した金子五兵衛さんの名がついた「五兵衛新橋」綾瀬川にかかっております。
五兵衛新橋から東京拘置所をのぞむ。すぐそこは葛飾区です。
◎金子さんちに勇さんの友達が「シンゴー、シンゴー」って泥酔して訪ねてきたかは、定かではない「つねさんぽ」は不定期更新。