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野球に憑かれた男に捧ぐ3

2009年06月30日 | スポーツ

横浜ベイスターズは、現在セ・リーグ最下位。自称:パシフィック・リーガーである私にしてみれば、取るに足らない事ではあるのだが、横浜は12球団1日大及び付属校卒が多い球団でもある。なのでそれで気がかりな所でもある。横浜に今年から加藤康介という投手が入団した。加藤は日大から千葉ロッテドラフト2位入団。一年目から先発・中継ぎで活躍し9勝。翌年は15敗したけど11勝。着々とロッテのサウスポーとして活躍が期待されるはずだった。しかし3年目からは、持病と怪我、そして不振に悩み、ロッテからオリックスにトレード。オリックスでは2年間在籍して2試合登板しただけ。そしてクビ、戦力外通告を言い渡されてしまった。オフのトライアウトで横浜が獲得して今年に至っています。

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交流戦も終わりもう後半戦にさしかかろうという頃、横浜の2軍湘南シーレックスからベイスターズに昇格した加藤康介は、ここまで主にショートリリーフでの起用、4試合投げて勝ち負けなく防御率0.00、好調です。先日の阪神戦、横浜は負けましたが、加藤(康)は、1回を8球で終わらしています。しかも打者3人で2三振。エコ投球ですね。

ロッテを放出される頃の加藤は、好不調の波が激しく、良かったと思いきや突如四球で乱れるという投球が多かったです。思い出すのは、マリンスタジアムでの西武戦で、加藤が先発、逆風のマリンスタジアムのレフト場外に、カブレラに特大ホームランを打たれたのを思い出します。僕、観に行ってたんですよ。あんなホームラン見たことないというくらいのHRでした。逆に気持ちよかったです。

加藤は前述の「野球に憑かれた男」(報知新聞社:岡邦行 著)にも出てましたけど、駒沢大学行きがほぼ決定していたのを、鈴木前監督がお父さんを口説いて日大に入れたんですよ。そう本に書いてありました。

彼の見所は左投手特有の「クロスファイアー」と呼ばれる右打者の内角に食い込むストレート。腕のしなりが良いので打者には遅れて見えて、しかも内角に食い込んでくる球が魅力です。あとはカーブがいいところに決まれば、文句なしなのですが、いかんせんそのカーブがここ数年定まらない。あと気弱な所もあるそうで、それを克服する為に、ガムをかんで気を紛らして投げていた頃もありました。

加藤康介は、なんかこう放っておけないというか、気になる選手なんですよね。彼には今年の横浜での結果が出なければ、たぶん来年が無い選手となるでしょう。なのでこの4試合滑り出し上々ということでちょっと一安心している今日この頃です。