少年の頃、買ってもらった野球帽を被って野球をした。野球帽を被っただけなのに、なぜかうまくなったような気がした。プロ野球選手になったような気分になれた。
月日が経つにつれ、野球帽を被ることがなくなった。でも今でもついつい買ってしまう帽子。あの日の思い出よ、もう一度・・・。それがTBS・・・。 (Tuneaki Bousi Shuushuu)
第一回 南海ホークスの帽子
What:南海ホークスのレプリカキャップです。南海ホークスはご存知、大阪球場を本拠地としていたパ・リーグの名門チームでした。残念ながら南海電鉄は、ホークスを手放してダイエーそしてソフトバンクの手に渡りましたが、今もなおホークスは、パ・リーグの雄として九州を本拠地にペナントを争っています。南海ホークスは、当時ジャイアンツしか知らなかった僕にとって、とてつもなく謎なチームであって、パ・リーグ自体も、何なのかも、わからないくらいのものでした。南海というチームに惹かれるようにして、僕にパ・リーグの魅力を教えてくれたは南海であり、ホークスなのです。
When:5・6年くらい前に買いました。
Where:町屋にある流体力学(なんでも鑑定団でおなじみの前野重雄さんのお店)の前を、大学時代からの先輩と歩いていた時、偶然見つけました。即買いました。サイズがなかったので少々きついのですが、そんなことよりも南海の帽子に出会えたことの喜びが先でした。
which:(ここではこの帽子が、TBSの中でどちらに当てはまるか独自の分類をします。)これは野球系レプリカ帽子としておいてください。
Who:(またしても独自(TBS)の基準で被り心地、被った印象を、ある人で判断します)この帽子は大道典嘉レベル4ですね。
How:How muchということでお値段ですが、9800円だったような気がします。
寸評:南海の帽子のロゴは、「H」の部分が列車の車輪に見立ててあるのが特徴です。モスグリーンというカラーも渋さを演出しています。最近はこういったオールドモデルがいっぱい期間限定で発売されたりしています。なのでこの南海の帽子も手に入れようとするならば手に入るかもしれません。しかし、南海が身売りされた当時、僕は中学2年生。思い出を残そうにも残す手立てがわからず、ただただダイエーに変わり行くのを眺めているだけでした。その後悔感が帽子収集に走らせるのであると思います。いわば南海はパ・リーグへのいざないの入り口でもあり、TBSの入り口でもあるのです。
まだまだTBSは続きます。そうたいしたコレクションでもないので肩の力をぬいてお付き合いください。