静岡県でブラジル人母子3名が殺害された事件の展開が注目されている。ブラジル人ネベス・エジルソン・ドニセチ容疑者が、すでに国外に出国してしまっているため、日本国警察による逮捕は難しいらしい。
そんな馬鹿な――と感じる方も多いかも。日本に来て犯罪を実行したら、逮捕されて当然だ、と。
極論の例え話をする。タリバンも真っ青の超イスラム原理主義国家が誕生したと仮定する。その国では「豚肉を食べた者は死刑」。日本の商社マン一家が赴任した。年端も行かない子供が、毎日「カツ丼が食べたい」とグズっていた。見かねた母親が日本から『カツ丼の具』を、こっそり取り寄せて食べさせた。やがて一家が日本に帰国したあと、当該国でこの事実が発覚し、相手国政府は日本国政府に、一家の引き渡しを要求してきた。引き渡せば、子供も含めて全員が死刑に処せられるのは、ほぼ確実である。世論はどうなるか?
たとえ相手国との国交が断絶しても、一家の生命を守れ!
という世論が主流になるのではないだろうか?
話は逸れるが、イラクやアフガニスタンに出掛けて行って、生命を落とした日本人が何名かいた。とても悼ましい事件であるが、あえて言えば、当事者の認識に大きな原因がある。
現在、日本人の多数の認識は、最も重い犯罪は、他者の生命を奪うことだろう。しかし、他国では、それよりも、愛国心の欠如とか、宗教的不信仰などのほうが重いと考える人達もいる。
日本人の常識や価値観は、日本国内のみで通じる物であり、決してグローバル・スタンダードではない。
海外でトラブルに巻き込まれる日本人や、日本に入国して犯罪を起こす外国人は、今後はますます増加していくだろう。そうしたトラブルを防ぎ、解決するためには、そうした価値観の相違にどう対処していくかという問題を解決しなければならないだろう。
単に容疑者引渡し条約を結べばいいという問題ではない。
そんな馬鹿な――と感じる方も多いかも。日本に来て犯罪を実行したら、逮捕されて当然だ、と。
極論の例え話をする。タリバンも真っ青の超イスラム原理主義国家が誕生したと仮定する。その国では「豚肉を食べた者は死刑」。日本の商社マン一家が赴任した。年端も行かない子供が、毎日「カツ丼が食べたい」とグズっていた。見かねた母親が日本から『カツ丼の具』を、こっそり取り寄せて食べさせた。やがて一家が日本に帰国したあと、当該国でこの事実が発覚し、相手国政府は日本国政府に、一家の引き渡しを要求してきた。引き渡せば、子供も含めて全員が死刑に処せられるのは、ほぼ確実である。世論はどうなるか?
たとえ相手国との国交が断絶しても、一家の生命を守れ!
という世論が主流になるのではないだろうか?
話は逸れるが、イラクやアフガニスタンに出掛けて行って、生命を落とした日本人が何名かいた。とても悼ましい事件であるが、あえて言えば、当事者の認識に大きな原因がある。
現在、日本人の多数の認識は、最も重い犯罪は、他者の生命を奪うことだろう。しかし、他国では、それよりも、愛国心の欠如とか、宗教的不信仰などのほうが重いと考える人達もいる。
日本人の常識や価値観は、日本国内のみで通じる物であり、決してグローバル・スタンダードではない。
海外でトラブルに巻き込まれる日本人や、日本に入国して犯罪を起こす外国人は、今後はますます増加していくだろう。そうしたトラブルを防ぎ、解決するためには、そうした価値観の相違にどう対処していくかという問題を解決しなければならないだろう。
単に容疑者引渡し条約を結べばいいという問題ではない。