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イマを見つめて
提言します

ペコちゃんは、泣かない

2007年01月16日 06時32分29秒 | マスコミ
ペコちゃんが泣いているらしい。
初耳だ。
どっかの寺に、髪が伸びる不可思議な人形があるという話は聞いた記憶がある。
しかし涙を流すペコちゃん人形の話は聞いた事が無い(笑)。


「あなた馬鹿ですね。これは比喩です」なんて無粋な指摘をする読者は恐らく皆無でしょう(期待含)。
何故、このエントリーを書こうとしたか?

不二家が不祥事というニュースで、「ペコちゃんが泣いている」というフレーズを考案するのに、マスコミ関係者がどれだけの時間を費やしたか推察する。1時間、2時間と知恵を絞って捻り出した文句とは考えられない。10秒もかからず、いわば反射的に出てきたフレーズではないか?

少年犯罪で、動機が「人が死ぬところを見たかった」なんて語られると、識者は偉そうに「今の子供は現実とゲームやアニメの区別が付いていない」などと語る。
しかし現実と虚構の区別が付けられないメカニズムは、不二家不祥事から「ペコちゃんが泣いている」というフレーズを思い浮かべて、特に検証することも無く使用するのと類似面にある。
現実と虚構の区別が付けられないのは子供たちだけでなく、もはや社会全体に広がっている感がする。
単なる工業生産物であるペコちゃんは決して涙など流さない。